いきなり!ステーキを応用して「いきなり!お寿司」はできないか?

内藤 忍

昨日書いたいきなり!ステーキの記事は、ポータルサイトのBLOGOSのアクセスランキング総合1位になりました。ライブドアニュースにも転載され、大きな反響があったようです。

原価率の高い素材を惜しげもなく使い、高回転で提供し、収益を上げるビジネスモデルですが、同じように高い原価比率になっているもう1つの業態がお寿司屋さんです。

私が長年通っている寿司店は東京の郊外の住宅地にあります。超高級店の久兵衛で修行した腕の良い職人が、材料を贅沢に使って質の良いお寿司を1万円程度(飲み物込み)で提供(写真)。審査が厳しいポケットコンシェルジュにも掲載されています。原価率は50%を超えているそうで、毎回圧倒的なコストパフォーマンスを感じます。

これをもし同じ価格で六本木や銀座で提供できたら、人気で予約の取れないお店になること必須だと思うのですが、店主は東京の都心は家賃が高くて、同じ価格では出店できないといいます。

そこで考えたのは、提供する商品をそのままに、更に回転率を高めて、都心でも成立するビジネスモデルが実現できないかということでした。

家賃は路面店でなければ、それほど高くはありません。許可が取れれば、マンションの一室で営業することも考えられます。そうすればコストはそれほど上がらずに収益性は維持できます。

問題はどうやって回転率を高めるかです。毎月日曜祝日を除いて25日程度営業すると仮定すれば、100万円の売り上げなら一日4万円となります。6名から8名のカウンターだけのお店でお寿司は基本お任せのみであれば、一人1万円でもビジネスとして成立します。

初期段階から稼働率を高める方法は「メンバー制」にあると思いました。

最初に会員を入会金20万円で50人集めて、内装費などの開業資金として使ってもらう。50名の会員には2か月に1回予約が優先的に取れるようにする。もし空きが出たら、他の会員が予約できるようにし、それでも空いているなら一般に公開する。4人以上の予約なら、貸切できるようにすれば接待で使う人もきっと満足できると思います。1日最大2組で営業です。

これがうまく回れば、都心の繁華街の中心部であっても、一般価格の半額程度の1万円でおいしいお寿司が食べられます。

しかし、肝心のお寿司が本当に美味しく、満足できなければ、お客さんはやってきません。いきなり!ステーキと同じように圧倒的な「価値>価格」を1万円で感じてもらえるか。

「いきなり!お寿司」は果たして実現できるのか?また「実験」したくなってきました。

今回はSHINOBY`S BAR 銀座のように、自分が飲食店をやるのではなく、やる気のある職人さんにその能力を最大限に発揮してもらえる仕組みのサポートです。来年もまたやりたいことが、1つ増えました。

この「いきなり!お寿司プロジェクト」にご興味ある方は、こちらのフォームからご連絡ください(店名は変える予定です)。本格的に動き出したら、優先して情報提供いたします。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年12月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。