社会人になりたての1980年代後半に、とある雑誌の取材で「会社と対等な関係になりたい」とコメントしたところ、若いのに生意気だと社内で随分叩かれました。
しかし、会社だけに一方的に自分の人生を握られてしまえば、それは「社畜」です。自らも人生の選択肢が持てるような立場にいることが大切だという思いは、昔も今もまったく変わっていません。そのためには会社にすべてを捧げるのではなく、自分自身の収益源を「事業ポートフォリオ」という観点からバランスよく持つことが大切です。
1つ目の収益源は言うまでもなく、今現在取り組んでいる本業です。今やっている仕事がきちんとできていない人には、他の仕事もは任せられません。もし今やっている本業が自分に向いていないから成果が出ないと言い訳する人は、真剣に転職を考えるべきです。
2つ目は、本業以外に自らを高める副業です。1つの会社や1つのビジネスだけでは、競争力やリスクに対する耐性は高まりません。本業を深掘りした上で、それに関連する複数の業務が並行してこなせれば、仕事の幅も広がり、一段高いレベルでの仕事が進められるようになります。
そして3つ目が資産運用です。自分が稼ぐのではなく、お金に稼いでもらう。これによって、自らがビジネスを進めていく上でのリスクを、別の収益源に分散することが可能になります。本業や副業に時間を割くべき人にとって、資産運用は効率を考え、手離れの良い投資対象を選択することが重要です。金融商品であればインデックスファンドの積立、実物資産であれば都心・中古・ワンルームマンションのような投資であれば、仕事との両立は容易です。
企業が事業ポートフォリオを構築するように、これからは個人も収入源を分散させ、人生のリスクコントロールをしっかりすべきだと思います。どれか1つがなくなってしまっても、残りの稼ぎでカバーすることができる。そうなれば、勇気を持って自分の人生を切り開くリスクテイクができるようになるのです。
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年1月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。