なぜ、金(ゴールド)よりも「2つのコイン」にすべきなのか?

昨日は2つのセミナーの掛け持ちでした。午前中はオウチーノの不動産投資フェアのゲストとして登壇。午後からは、ユニバーサルコインズの新春フェアーで投資家の皆様に資産運用全般のお話をしました。

アンティークコインのフェアでのセミナーでしたが、来場者の1番の関心は、なぜか仮想通貨でした(笑)。

表は、当日のセミナーで使った3つの資産を比較したものですが、これを見ると金を保有するよりは、アンティークコインと仮想通貨という「2つのコイン」を保有した方がメリットがあることがわかります

アンティークコインは、きらびやかで保有することに喜びを感じるという点で金と似ていますが、発行枚数が限られていて希少性があるという点と、相続税の節税メリットがあるという点で有利です。また、持ち運びが簡単で、資産を自分で持ち出すことも可能です。

仮想通貨は、他の2つの資産と比べるとバーチャルな存在でリアリティーが無いというデメリットがあります。しかし、金と比較するとやはり希少性という点でメリットがあります。資金の移動手段としては、3つの中では一番優れていますが、問題は価格の変動率が大きく、資産の置き場所としての安定感に欠けることです。

このように整理をしていくと、金はアンティークコインや、仮想通貨と比べて投資対象としてのメリットが相対的に小さいというのが私の考えです。私は、金だけは今まで保有したことは1度もありません。

資産運用で活用すべき資産は、単に高いリターンが望めると言うだけではなく、税制や流動性など多面的な比較を行い、自分に合った資産を選択することが重要です。

これは今回比較した3つの資産に限った話ではなく、全ての対象を相対比較して、ベスト資産を見つけ、それらを組み合わせてアセットアロケーションを作っていくことで、投資の成果を最大限に高められるのです。組み入れる資産が変わっても、アセットアロケーションの重要性は変わることはありません。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年1月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。