通常国会:「永遠の道半ば」な安倍内閣に正々堂々挑む

通常国会が始まりました。

安倍首相の施政方針演説は、美辞麗句が躍り、都合のよい数字だけが舞う空疎な内容でした。

冒頭、明治維新150年をほめたたえるようなスタート。しかし、これは本格的な内戦であった戊辰戦争150年でもあります。
本当に、明治維新以降の歴史は手放しで評価できるようなものなのでしょうか。

「勝てば官軍」の言葉通り、勝者の歴史観に染まりすぎてはいないでしょうか。
この150年の中央集権の固定化、人口増加を前提とする経済成長は、今、曲がり角にきています。

働き方改革では、残業時間の上限規制に踏み込んでいますが、残業代ゼロ法案や裁量労働制との抱き合わせになっています。そもそも、月の残業上限の100時間は過労死の基準です。

人づくり革命の目玉の保育の無償化は、待機児童をそのままにして、子どもを預けられる人とそうでない人の不公平感を倍増させます。待機児童ゼロの目標も逃げ水のように、先送りされています。

アベノミクスの第2弾で目標にした2020年GDP600兆円の実現は不可能です。
安倍内閣は、2020年度のプライマリーバランスの黒字化目標も取り下げました。

アベノミクスの第2弾の介護離職ゼロや、希望出生率1.8も達成の見込みは立っていません。
一億総活躍や、女性活躍などアドバルーンを上げるのは得意ですが、成果は出ていません。

あの「プレミアムフライデー」どうなったのでしょうか。実施企業は7%止まりでした。
飽きっぽい子どもが、宿題をしかけては放り投げるようなものです。

玉木雄一郎代表は、安倍内閣に「永遠の道半ば」という造語を献上しています。
これからの予算委員会でも、私たちは、安倍内閣と対峙し正々堂々と論戦を挑んでいきます。


編集部より:このブログは衆議院議員、岸本周平氏の公式ブログ、2018年1月25日の記事を転載させていただきました(タイトル改稿)。オリジナル原稿を読みたい方は、岸本氏のブログをご覧ください。