こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
昨日もオリパラ委員会。11万人に目標が上方修正されたボランティア募集の件や、大会輸送計画について各委員から様々な論点で質疑が出されました。
私からは以前に取り上げた、築地市場跡地のデポ化(車両基地化)について確認の質疑。
【過去記事】バス850台、乗用車1850台で3,000台規模。築地市場跡地の車両基地化はどうなる?
現在、築地再開発検討会議で提案がなされているような、「扇形の建物を残す」ということが現実的に可能なのか?と質したところ、
(局答弁)
バス等の駐車台数は、この15ha内にある建物等のうち、大会で使用するものを除き、扇型の建物を含めた全てを解体することを前提に、バスやフリートの1台当たりの所要面積を勘案して台数を算定。
という明快な答弁がありました。こうした情報はしっかりと小池知事や、検討会議を主導する都市整備局に共有していただきたい旨を強く求めたところです。
なお築地再開発検討会議は1月25日にも会合が開かれたものの、さらに議論は混迷を極めています。
舟運に本願寺活用を提案 築地再開発 価値検討の必要指摘も – 産経ニュース
「収益性を重視するのか否か」や「誰のためか、どこに価値を考えて再開発するかを検討する必要がある」など、再開発の根幹を固める必要性が指摘された。
根幹を固めずに何ヶ月も議論をしていたのか…。
収益性については年160億円以上の賃料を生み出すことが絶対条件ですし、いったんは扇形の建物を含めて解体することも大前提です。
一般質問などでも繰り返し指摘をしている通り、このような状態で2019年3月末まで検討が続くことには強い危惧を覚えます。
築地市場跡地については有償所管換えを含む抜本的な修正・方針転換を、引き続き強く求めて参ります。
■
さて、他の委員の質疑の中で気になったのはこちら。
暫定道路で開通となる環状二号線は選手輸送には使用せず、首都高を用いることが初めて明らかになりました。
ただでさえ大会期間中の都内渋滞が懸念される中、選手たちの移動まで首都高を使うとなれば、その混雑具合は相当なものになることが危惧されます。
これは明らかに、環状二号線の着工・完成が遅れた失政であることは認めざるを得ないと思います。
以前に都政新報の対談記事でもお話した通り、かつて都民ファーストの会に所属していた際に環状二号線への懸念は党内から強く具申しましたが、
「環状二号線は問題ない」
と一刀両断され、説得できなかったことは悔やんでも悔やみきれません。自らの責任も痛感しております。
■
なお、質疑をした川松委員からは、特別委員会への小池知事の参考人招致も提案されました。
移転時期を検討をしている当時に、環状二号線についてどのような判断をしていたのか明らかにすることには意味があるかもしれません。
小池知事の参考人招致に参考する委員は少数派と見られ、結果としてどうなるかは不透明でありますが、私自身は委員会での議論がより深まるような対応をしていきたいと存じます。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年2月3日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。