公立学校における教育の個性化は重要。でも、制服にアルマーニ? --- 青木 かの

寄稿

アルマーニ製の標準服(中央区教委の報道各社への提供写真より引用:編集部)

中央区議会議員(無所属)の青木かのです。

昨日(8日)1日対応に追われた区内の小学校のアルマーニ製制服(標準服)問題について。

詳細はコチラの記事を読んでいただくとして、私は問題点だけを指摘します。

ハフポスト「公立小「アルマーニデザインの標準服」を導入 校長の独断、全部で9万、親から批判も」

①この小学校は特認校といって、通学区域に関係なく、区内どこからでも申し込みできる。そのためには9月に開催される説明会に参加する必要があある。この説明会で、校長先生より来年度から標準服が変わるとの説明はあったが、価格など詳細の説明はなかった(決まっていなかった)。

価格がわかったのは、11月24日付の手紙。つまり、抽選も終わって、入学が決まってからの発表だった。

②教育委員会は、この事実を把握していたが、教育委員会定例会で報告していない。つまり、教育委員会を傍聴していたとしても、知り得ない。

区議会には何の報告もない。区民文教委員会でも報告されていない。

②③について。

一応、制服については各学校の校長先生に決定権があるが、今回のように大幅な変更については、教育委員会もしっかりと内容を把握し、公開できるところは公開するべきではなかったか?

そこで問題意識が生まれていれば、新しい標準服についても、改善されていたかもしれない。

標準服の価格が高いことで、来年から、この特認校を選ぶ際の壁になることを心配しています。

私は委員会の中でずっと「公立小中学校も個性化が必要」と訴えてきました。理数系のパイロット校、英語のパイロット校、あるいは特定のスポーツが盛んな学校など、さまざまな先例があります。

個性化は教育やスポーツで。制服ではありません。

青木 かの   東京都中央区議会議員(無所属)
長崎県出身。早稲田大学卒業後、福島テレビアナウンサーを経てフリーに。結婚を機に夫の出身地の中央区に住み、子育てがきっかけで公教育に関心を深める。
2011年の区議選で初当選(現在2期目)。公式サイト


編集部より:この記事は東京都中央区議会議員、青木かの氏(無所属)のブログ2018年2月8日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は青木かの月島日記をご覧ください。