煮え切らない人だなあ、という評判が立っていることは、ご本人も十分気にしておられるとは思うが、岸田さんはそろそろ旗幟を鮮明にされた方がいい。
いつまでもグズグズしていると、本当に、愚図だ、と見做されてしまう。
安倍後継の本命は、現時点では岸田さんだが、今年の総裁選を逃すと若い世代の人たちが台頭してくるのは必至だから、国の舵取りを引き受ける意思があるのであれば、今から名乗りを上げておかれるのがいい。
禅譲などはない、と思っておかれることだ。
周りが寄ってたかって潰しにかかってくるのだったら、岸田さんにはそれを跳ね返すだけの力を見せていただきたいものである。
岸田よ、立て!
そう、申し上げておく。
何故そんなことを言うかと言えば、総裁選挙に名乗りを上げることが必至な石破元幹事長では、いつまで経っても安倍さんに勝てそうにないからである。
石破さんは私が好きな政治家の一人であるが、しかし、石破さんの憲法改正論では大方の国民は付いていけなくなる。
石破さんの憲法改正論は如何にも自民党内では正論のように映るだろうが、大方の国民はもっとマイルドな形での憲法改正議論の方を望んでいるはずだ。
もう少しマイルドな憲法改正論を引っ提げて安倍さんに挑戦する人が欲しいところである。
現時点では、岸田さんしかいないじゃないか。
そう思うからこそ、岸田よ、立て!と申し上げておく。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年2月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。