ビットコインで億単位の決済ができるという不動産会社に行ってみた

内藤 忍

アゴラ編集長の新田哲史さんが紹介していた、ビットコインで不動産取引ができるリアル店舗の不動産屋さんに行ってみました。

開店当初らしく、店内はまだ家具の搬入などでバタバタしており、肝心のビットコイン決済の具体的な方法については、担当者が不在で後からメールで連絡ということになりました。

ネットで調べてみると、この不動産会社はビットコンシェルジュという会社が運営に関わっているようです。

同社のホームページを見ると、不動産決済に関して「ビットコイン決済の弱点である価格の乱高下を克服した決済方法を使い、国内で初めて、家賃支払いの数万円単位から投資用物件の億単位の代金決済までもビットコインで行えるようにしました。」と書かれています。

果たして億円単位の決済をどのタイミングでどのような値決めで交換するのか。Webを読んだだけでは、まったくわかりません。結局、具体的な収穫は何もなく、担当者からの連絡を待ってみます。

資産デザイン研究所でも3月27日に仮想通貨を使ったワンルームマンション投資セミナーを開催しますが、実際に物件決済となると、想定しない実務的な問題がいろいろ出てくると思います。

何でも新しい試みを始めようとするときは、最初からスムースに進まないのが当たり前です。思った通りにいかないことが繰り返され、何度も試行錯誤を繰り返しながら、少しずつ安定した手続きができるようになり、いつしかそれが当たり前になっていく。

仮想通貨は、まだまだ黎明期にあり、これから一般的に広がっていく前段階と言えます。これからも、トラブルや失敗を繰り返しながら、問題が解決され、実取引にも広がっていくはずです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年2月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

※訂正(2月28日19時):ビットコンシェルジュ社のホームページの内容について一部削除しました。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。