お金の増やし方は、まずマトリックスで考える

本ブログのサイトデザインもお願いしている幸田フミさんが主催するFUMIKODAジャーナルで、女性のための資産運用に関するコラムを書きました。

仕事をバリバリこなしている人であっても、自分のお金の運用に関しては、忙しくて時間が無いとか、知識がないので心もとないという人は多いものです。真面目で慎重な人ほど、納得できる情報が見つからず、最初の一歩を踏み出せないというのが現状ではないでしょうか。

そんな、真面目な投資初心者・未経験者のために、4つの運用方法をマトリックスで考え、自分がどのやり方向いているか、資産運用の大方針がわかる方法を考えてみました。

どんな資産運用をするかを考える際、通常は資産規模や年齢によってアセットアロケーション(資産の配分方法)を変えるのが一般的です。しかし、それは金融資産だけでの資産運用を想定した場合。不動産のような実物資産を知らない人のアドバイスです。

金融資産だけではなく不動産にも投資対象を広げてベストな方法を検討する場合、ポイントになるのは「お金を借りる力」を使うか使わないかです。自分に信用力のある人は、その信用をお金に変える方法があるのです。ただし、使うか使わないかはその人の自由です。

どこまでリスクを取るかと言うリスクに対する考え方と、借り入れをするのかしないのかと言う選択によって、図表のように2×2でマトリックスを作り、4つのパターン別に運用方法を考えることができます。

【パターン1】お金を借りる力を使わないで、リスクもあまり取りたくない
【パターン2】お金を借りる力を使わないで、ある程度リスクを取りたい方
【パターン3】お金を借りる力を使って、リスクを取りたくない方
【パターン4】お金を借りる力を使って、ある程度リスクを取りたい方

資産運用というと、すぐにどの投資信託を選ぶかとか、ワンルームマンションをどこに買えば良いのかという具体論に入ってしまうせっかちな人がいますが、投資商品をあれこれ考える前に、まず自分がどのような資産運用のフレームワークを考えているか、大きな見取り図を描く必要があります。

なぜなら、入り口を間違えてしまうと、商品選択が正しくても、残念な結果になってしまう可能性があるからです。

いずれの方法にしても、資産運用は成果が出るのには時間がかかります。だから一刻も早く正しい知識を得て、早く始めることが大切なのです。正しい方法で早く始めることが、投資で成果を出すために最も重要なことだと思います。

資産デザイン研究所では、私自身が実践した方法の中から皆様のお役にたつと思うものだけを厳選してお届けしています。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年3月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。