麻生氏の引責は必至。第2次安倍内閣、発足以来最大のピンチ

早川 忠孝

首相官邸サイトより:編集部

組織ぐるみで国民の目を欺こうとした、ということだから麻生財務大臣の責任は免れない

どんな風にして言い抜けようとされるのかしら、と見守っているところである。

下手な言い訳をすると国民から総スカンを食うことになるはずだから、こういう時はあっさり兜を脱いで徹底的に謝ることである。

私は、親からそういうことを学んできた。

政治家の家で純粋培養された方々がどういう帝王学を受けて来られてきたのか、を知る絶好のチャンスになるだろうと思っている。

麻生さんは見苦しいことはお嫌いだろうから、あっさりと謝り、ご自分の方から進退伺いをお出しになるのではないか、と見ているが、いずれはお辞めになるとしてもお辞めになるのは予算が成立した後だろう、というのが私の見立てである。

麻生さんが辞めても、森友問題はこれで一件落着、ということにはならない。

ああ、安倍さんはやっぱりボロボロになるなあ。
まあ、自民党がボロボロになるわけではないから、いいか。
そんなことを、あれこれ考えている。

国民の目を欺こうとした方々の責任は、大きい。

昨年の秋に衆議院の解散に踏み切っておいてよかったですねえ、ととりあえず申し上げておく。

自民党にとっては、今の時点でマイナスを最小限に止めることがベストの選択

今の自民党で最も知恵がある人は誰だろうか、ということを考えている。

派閥の領袖クラスでは細田さんかな、というのが私の見立てである。

安倍内閣が一晩で急転直下窮地に追い込まれる、などということはどなたも想定されてこなかっただろうが、私が見ている限りでは安倍内閣は第二次安倍内閣発足以来最大のピンチを招いている。

無傷ではあり得ない。
非力な野党が寄ってたかって自民党・安倍内閣に斬りつけてきてもその刃を躱すことは出来るだろうが、今回は国民の心がどんどん離反していく、ということを覚悟すべきである。

今は籠池氏の姿を見ることはないが、籠池氏の裁判が進んで籠池氏がマスコミの前に登場するようになると、世間の批判は安倍総理に向かうようになると見ておいた方がいい。

9月の総裁選まで引っ張るのはどうも上手くないな、というのが、現時点での私の見立てである。
通常国会が終わったら総裁選を前倒しして、すぐ自民党の総裁選に雪崩れ込むのがどうもよさそうですよ、ということを申し上げておく。

まあ、私が申し上げなくても、自民党きっての選挙巧者の細田さんなら、既に動き出されているはずだが…。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年3月11日の記事で財務省文書問題関連の記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。