麻生辞任はいつがいいか:自民若手の決起に期待

麻生さんの辞任時期

麻生さんはご自分が財務大臣を辞任したら安倍総理が一人で対処せざるを得なくなるだろうから、自分が火達磨になってもここは自分が頑張る時だ、などとでも考えておられるのだろうか。

確かに安倍総理に恩を売る絶好のチャンスだろうが、頑張り過ぎないことですね、ぐらいのことは申し上げておいた方がいいだろう。財務省が組織ぐるみで隠蔽工作をしていた、ということのようだから、トップに立つ者の責任は限りなく大きい。

財務省をここまで腐らせた責任は、5年間も財務省のトップに座っていた麻生財務大臣が取るほかない。

安倍総理を護るために財務大臣のポストを他人に譲るわけにはいかない、などという言い訳には何の大義名分もなく、如何にも財務大臣のポストを私物化しているように映る。

麻生さんが財務大臣のポストに座っていた5年間の間に大臣の威令が下僚の人たちに届かなくなっていた、という事実をもっと深刻に受け止めるべきである。

大臣、大臣と持ち上げられていていい気になっていたら、大臣の目が行き届かなくなっているのをいいことに財務省の幹部たちが好き勝手に決裁済み文書の改竄に手を染めていた、暴走していた、ということである。

大臣の目は節穴だ、と思われていた、ということである。

麻生さんは、そういうことを知っても、平然としておられるのだろうか。
麻生さんが財務大臣を辞めることになれば今度は安倍総理が火達磨になるのかも知れないが、それはその時のこと。

まずは、ご自分の出処進退をお考えになった方がいい。

まあ、予算が成立して、国会が正常化し、国会の審議が回り始める4月の初旬頃に財務大臣をお辞めになるのがいいんじゃないですかね・・。

自民党の良識ある若き国会議員の方々に決起を促す

どこまで拡がるか分からないが、自民党にとっても一大事だ、というのが私の認識である。

幸い閣僚クラスからも声が上がってきたので、自民党の若い国会議員の皆さんも心置きなく自分の本音を語ることが出来るはずだ。

野党の皆さんがマスコミ向けにどんなパフォーマンスをしても流れは変わらないが、自民党の国会議員が動き始めると、あっという間に世の中が変わる。自民党の政調会の中に若手中心のプロジェクトチームを立ち上げるだけで、世間の関心はそちらの方に移っていく。

かつての河野太郎氏や山本一太氏、世耕弘成氏のような役割を果たせるような人材が現在の自民党の若手国会議員の中にどの程度いるか分からないが、次の時代に向けた自民党の若きホープを作り出す絶好のチャンスが今である。

今、声を上げないで黙っている人は、多分これから先も出番がない。

今でしょう。
そう、申し上げておく。

岸田さんが動くのも、今でしょう。

なにしろ岸田さんは、自民党の政調会長である。
岸田さんが動くと、自民党に雪崩が起きる可能性がある。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年3月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。