私は、総理夫人の安倍昭恵さんには政治の表舞台で活躍してもらった方がよかったのではないかと思っている。
安倍昭恵さんやその周辺におられる社会的発言力がある女性の方々が議員会館で集会を開き、国が進めようとしている「高過ぎる防潮堤」の建設方針について異議を述べたことがある。
総理夫人が呼び掛け人になっておられるということで、私もその集会に参加したのだが、実に見事な集会で、私などは、お、やるもんだ、結構、結構、と思わずエールを送ったものだ。
安倍昭恵さんには、既成の価値観やルールに捉われないで国民の声に真摯に耳を傾け、いいと思ったらすぐ行動に移す実行力がある。
こういう人こそ、政治の第一線で活躍してもらうのがいい。
安倍昭恵さんは、間違いなく日本の明日を担う女性のリーダーの一人だ、というのが当時の私の率直な感想だった。
今は、諸悪の根源のように見做され、皆さんから腫れ物に触るような扱いを受けてしまっているが、安倍昭恵さんをあらゆる軛から早く解放してあげるのがいいはずだ、と思っている。
森友学園問題で財務省も官邸も大変な事態に追い込まれてしまったが、これは官邸や財務省が総理夫人に対して腫れ物に触るような扱いをしてしまったための間違い。
安倍昭恵さんの存在を隠そうとした、あるいは出来るだけ小さく見せようとしたための間違いで、最初から安倍昭恵さんに本当のことを語らせておけば、こんなに大事にならなくて済んだのに、と思わないでもない。
今からでも、遅くない。
総理夫人の安倍昭恵さんに存分に語らせることである。
安倍総理に起死回生の一手が残っているとしたら、それしかないだろう、というのが現時点での私の見立てである。
山本一太氏の感じておられる安倍内閣の体感支持率は私と一緒
さすがに、世間の空気に敏感な政治家だなあと思っている。一般の有権者の方々との接触が多いのだろう。
山本一太氏は、いつも正直に自分の考えを吐露し、世間に警鐘を打ち鳴らし続けている。自民党にとってはなくてはならない大事な人である。
山本一太氏の直言を自民党の幹部の方々がどこまで聞くか分からないが、聞いておいた方がいい。山本一太氏は自民党の中にどっぷり漬かっているようで、結構、自民党の外の空気が分かっている。
その山本一太氏が安倍内閣の体感支持率は依然として30パーセント台に止まっているが、不支持率が5割に近づいているようだ、と書いていた。
私もそう感じている。
毎日新聞の最新の世論調査の結果が出ていたが、どうも安倍内閣の支持率はもう一段グンと落ちそうである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年3月18日の記事をまとめて転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。