自民党の底力:党大会波乱なし

自民党サイトより:編集部

今日の自民党大会に注目していたが、何の波乱もなく無事終了したようである。

さすがは自民党、と言っていいだろう。

自民党総裁の安倍総理の演説も謝罪から始まる周到なもので、それなりの誠実味も力強さも感じさせるもののようだったので、このトーンが続く限り自民党支持率の低落には歯止めがかかりそうだ。

自民党から傲慢さが消え、国民の声に真摯に耳を傾け、反省すべきことは反省し、真面目に仕事に取り組む姿勢が全面的に出てくれば、大方の国民は、やっぱり自民党ということになる。

大事な予算委員会の審議に再び和田氏のような偏狭な物言いをする鈍感な人を立てないことである。
自民党には右から左まで実に多様な人材がおり実に懐が広い政党だと思うが、ウルトラ右と目されるような人を表舞台に立たせさえしなければ、自民党は全体として大方の国民から支持され得るマイルドな政党だということになる。

今日の自民党大会は、そういう意味で大成功だと言っていい。
波乱含みだったが、何の波乱もなかった、というのがいい。

多分、安倍内閣の支持率も自民党の支持率も、微減程度で終わる。
27日に予定されている佐川氏の証人喚問次第だが、自民党の質疑者が安倍総理や官邸を無闇に持ち上げたりしなければ、自民党はそこそこの支持率を維持できるはずである。

難しいのは、総理夫人や夫人付き秘書官だった職員、さらには総理秘書官の証人喚問要求にどう対処するかである。
無碍に拒否すると、如何にも隠し事をしているように映る。
数で押し切ると、やっぱり自民党は横暴だということになる。

参議院の予算員会を強行採決で突破するかどうかで印象が大きく変わる。

参議院自民党国対の腕の見せどころだろう。
自民党執行部の腕の見せどころでもある。

何らかの妥協策を見付けて国会の審議をこのまま軌道に乗せ続けることが出来れば、自民党も安倍内閣も急に失速することはない。

とにかく、この通常国会は無事乗り切った方がいい。

まあ、麻生さんには財務大臣を辞めていただいた方がよさそうだが…。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年3月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。