現職市長の後継指名も自民党の公認も殆ど何の役にも立たなかった、というのだから、自民党や自民党支持の保守層の方々にとっては黄信号が点滅しているようなものだ。
昨日の戸田市長選挙の結果は、私にとっても衝撃的であった。
地元で圧倒的な強さを誇っていた神保市長が自分の後継者にすると言って他所から引っ張て来た元副市長が、埼玉県議会では無所属の会派に属していた地元選出の元県会議員に敗れてしまった。
ダブルスコアで負けたというのだから、戦にならなかった、選挙にならなかったということである。
結局は、候補者本人の地元での活動ぶりを有権者の方々はよく見ていた、ということだろう。
現職の市長が他所から副市長に引っ張ってきたくらいだから、人材的には申し分なかったのだろうが、しかし結局はよそ者だ、ということだったろう。
現職市長や自民党が肩入れしたくらいでは市民の共感を得られなかった、ということである。
有能だというだけでは選挙は勝てない、という新たな事例になった。
自民党のブランドも大して役に立たなかった、ということも明らかになった。
来年の参議院選挙や統一地方選挙は、自民党にとってはどうも安穏としていられないようである。
何が起きるか分からない。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年3月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。