麻布十番に所有している物件の内装工事が終わり、その確認のために現地に出かけました。内装チェックは10分ほどで無事に終わりました。夕方の早い時間でしたが、帰りに駅前にある有名な居酒屋にふらりと入ってみました。
いつもは満席で予約しないとまず入れないお店ですが、土曜日の早い時間のせいか、タイミング良くカウンターに座ることができました。
ジャズがかかっているような小洒落たお店ではなく、昔ながらの家族経営。だから、手作り感満載の魅力的なメニューに溢れています。最初に注文したしめ鯖(写真)から絶品。うなぎの肝串や焼き鳥もチェーン店には無い味わい深さでした。
有名なお店なので、遠くからわざわざ通う人も多いようですが、カウンターには昔から通っている地元のなじみ客も多く、何とも良い雰囲気です。しかも、会計は極めて良心的。こんな居酒屋があるのが東京の大きな魅力です。
しかし、最近この手の家族経営の老舗が廃業に追い込まれたというニュースが増えています。神保町にある天ぷらのいもやの閉店はメディアに大きく取り上げられ、閉店間際にはファンが行列を作るという騒ぎになりました。
家族経営でリーズナブルに高品質な料理を提供するお店は、職人気質の人たちが劣悪な環境の中で運営しています。長時間労働の割には収益につながらず、後継者も見つかりにくい中、高齢化が進んでいきます。
これからも、いもやのように廃業する老舗が次々と出てくることでしょう。職人の美意識だけに頼っていては、せっかくの老舗の味わいが消えていってしまいます。
このまま、高齢化が進み、次々と老舗が廃業していくのは、何とも寂しい気持ちになります。日本の少子高齢化の中で、どうにもならない流れなのでしょうか?
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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年4月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。