東京ミッドタウン日比谷は「日比谷ミッドタウン」で良いのでは?

最近開業した東京ミッドタウン日比谷という商業施設の名前を聞いたとき、最初に思ったのは、六本木にある東京ミッドタウンと混同する人が増えるのではないかという懸念でした。

東京ミッドタウン六本木に続いて、東京ミッドタウン日比谷と出てくれば、「東京ミッドタウンシリーズ」の新作なんだと納得できます。ネーミングに一貫性がないので、なんだかムズムズします。

ウルトラマン、ウルトラセブンの後に、なぜウルトラエースではなく、ウルトラマンエースなのか?子供の頃に、今回と同じような疑問を持ったことを思い出しました。

また、東京ミッドタウン日比谷と言う名称はとても長く、省略するのが難しそうですで、場所を伝えるのが面倒です。きっと「日比谷の方ね」「六本木の方ね」と待ち合わせの前に念押しする人が続出することでしょう。

お客様目線でわかりやすさを優先すれば、東京ミッドタウンを六本木ミッドタウンに変更し、新しい施設は日比谷ミッドタウンにするのが一番スッキリする気がします。

ネーミングに関して、もう1つ違和感を感じた事例は、今月1日から三菱東京UFJ銀行から名前を変更した三菱UFJ銀行(写真)です。東京だけをとって名称変更しましたが、いっそのこと、さらに削ってシンプルに三菱銀行に変えてしまった方が、スッキリして分かりやすいと思います。アルファベットを残したのは、行内にいるUFJ銀行出身者に配慮したということでしょうか。

どちらの名称決定も利用者の利便性や分かりやすさよりも、「別の事情」を優先したように見えます。

銀行やランドマークとなる商業施設の名称は、多くの人の生活に関わります。東京ミッドタウン日比谷も三菱UFJ銀行のように、しばらくしたら「日比谷ミッドタウン」に名称変更すれば良いのです。その時には東京ミッドタウンも六本木ミッドタウンにした方がスッキリします。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年4月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。