当事者がいることで、制度は変わる。出産議員ネットワークと、その配偶者として思うこと

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

昨日は私の妻も所属している「出産議員ネットワーク」の総会が行なわれ、大勢の当事者議員たちが参加をして盛会だったようです。

どう両立?出産・子育てと議員活動 地方議員らが意見交換会
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180423/k10011414431000.html

http://www.facebook.com/plugins/post.php?href=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2Fyurika.mitsugi.4%2Fposts%2F1652676054808748&width=500

三次ゆりか江東区議(妻ですが)が上記のFBに掲載しているように、戦後72年の議会の歴史の中で、約130人の女性議員が出産を経験したそうです。

130人と言われると多いような気もしますが、全国津々浦々の地方議会が母数で、72年という歳月を考えるとむしろ希少と言える存在でしょう。

実際、現在もまだ9割以上の地方議会で該当者が存在せず、こうした議会の多くでは出産・育児に対するルール作りがなされていません。

神ならざる存在である人間が作った制度には、残念ながら完璧なものはなく、当事者がいて初めて気づくことというのが往々にしてあるものです。

例えば、こちらも私の妻が先日経験したことですが、社会福祉協議会が主催した手話講習会の開講式に子連れで参加した際、子どもの鳴き声がうるさいと退出を促されてしまったようで…。

手話講習会の開校式の時の今後…
http://qq4q.biz/JIl7

障害者の社会参画におけるバリアフリーを目指す福祉分野において、育児バリアフリーはできていない現実。

当人たちも悪気があってやっているわけではないものの、単純にこれまでそうした事態が「想定されていなかった」だけなのでしょう。

そこで今回、妻が育児当事者として参加をして問題提起をしたことで、迅速に次回からは改善される方針が示されたそうです。

こうした事例は、全国各地の様々な分野で生じていると思います。

ただ当事者が現れることで改善されるのは望ましい反面、「当事者が現れるまで改善しない(できない)」のであれば、それでは時間がかかりすぎることになるでしょう。

出産議員が現れたことで改善された議会制度のように、先行事例を横展開して予め制度を変えておくことは可能なはずです。

私も出産議員の配偶者として、微力ながら制度改善が広まるよう尽力していきたいと思います。

ちなみに出産議員ネットワークは現在、女性議員のみに所属資格があるようですが、私のような存在(出産議員の配偶者議員)も参加できると、多様性や広がりの面からより良いのではないかと思いました。

出産議員ネットワークFBページ
http://qq4q.biz/JIm4

そんな点もまた、提言&レベルアップしていけると良いですね。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は東京都議会議員、おときた駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年4月25日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。