読売の世論調査で憲法改正に賛成の国民が5割を超えている、という結果が出たからと言って、いざ憲法改正のための国民投票で過半数の国民が憲法改正に賛成の票を投じるわけではないだろうから、ここはじっくり構えられた方がいい。
憲法改正そのものの必要性は認めるが、安倍さんが主導する憲法改正はイヤだなあ、という感じがジワジワと拡がっているような節がある。安倍さんのお蔭で憲法改正の発議がグッと近づいたことは確かだが、安倍さんのお蔭で逆に憲法改正の実現そのものは遠のいたような感じである。
無理をすれば憲法改正の発議自体は出来るだろうが、安倍さんが憲法改正の先導役を務めている限り、憲法改正反対の声が強くなりそうだ。
とにかく安倍内閣については、どこまで信用していいのかよく分からない、というイメージが付着してしまって、ちっとやそっとのことでは取り除けそうにない。
外交や内政においてそれなりの実績を上げていても、どこか信用できない、安心できない、ということになると、最後の最後で、NOを突きつけられるものだ。
私は、人心の一新が不可欠だろうと思っている。
憲法改正の発議は何とか実現してもらいたいと願っているが、今はまだその時に非ず、というところか。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年5月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。