「エアポート投稿おじさん」が本当に気を付けなければならないこと

内藤 忍

ゴールデンウィークになると、遠出する人が増えてきます。ネット上でバッシングされているのが、通称「エアポート投稿おじさん」と呼ばれる、シニア男性の投稿です。

航空券や行先の表示された空港の様子をアップしたり、空港ラウンジのカレーの味をレポートしたり。これが、どうやら評判悪いようです。日刊SPA!には、27歳・港区女子のこんなコメントが掲載されています。

「40代以上のおじさんだけが、なぜか空港にいるときに写真を撮影してFacebookに投稿するんですよ。『いってきます』とか『東京離れます』とか。あれ、誰も頼んでいないのに、なんでおじさんは空港で写真を撮ってSNSにアップするんですかね?」

中には「さて、私はこれからどこに行くでしょうか?」とクイズ仕立てにする投稿もあって、さらに不快感を持たれるようです。

かく言う私も、空港に行くとテンションが上がります。世界のエアポートラウンジの比較は、知らない場所に行った時の楽しみで、つい画像をアップしてしまいます。

このような投稿は、別に中高年の男性に限ったことではないように見えます。それに、周りの人が楽しくテンション上がっているのを、そんなに意地悪く悪者扱いしなくても良いと思います。

しかし、このエアポート投稿おじさんには、別のリスクがあります。

それは、どこかに出かけることをアピールすると、自分の家が留守であることを宣言することになってしまうということです。

「家族揃ってフランスのオーベルジュです」などと投稿すれば、自宅は長期でガラ空きであることがわかってしまいます。もし、住所が知られていると、空き巣のリスクが高まります。管理人やコンシェルジュのいない戸建てに住んでいるような人は、特に注意した方が良いと思います。

「エアポート投稿おじさん」を、やめようとは思いませんが、そのようなリスクを考えて、時差投稿するようにしています。

本当に気を付けなければいけないのは、上記の港区女子のような、周囲の冷ややかな反応ではなく、自らが犯罪に巻き込まれるリスクなのです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年5月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。