山口達也さん「契約解除」 ジャニーズ事務所がFAXで発表(全文)https://t.co/8ggSL94Os0
— ハフポスト日本版 (@HuffPostJapan) 2018年5月6日
芸能ネタについて言及することは滅多にないのだが、この文書はいいぞと思うようなことがあったので、忘れないうちに書いておく。
私はTOKIOにも山口という中年男性にも、さらにはジャニーズ事務所にもまったく関心がなかったが、世間の皆さんが大騒ぎされているので、遠目でどうなるのかしら、と眺めていた。
山口という中年男性は解雇ではなく、契約解除ということになったようだ。
女子高校生に無理やりキスをしたということで警察沙汰になったが、当事者間で示談が整ったということで強制わいせつ容疑の刑事事件としては不起訴で終わったようだが、示談になったからそれで終わりとならないところにこの事件処理の難しさがあった。
どうやらご本人にはアルコール依存症の傾向があったらしく品行方正とはとても言えない中年男性だったようだが、所属しているTOKIOというグループには多くのフアンがおられたようで、山口という中年男性もそれなりに人気があったようだ。
TOKIOもジャニーズ事務所も、簡単には切り捨てられないような強くかつ深い絆で結び付いていた長年の仲間をこの事件を契機に切り捨てるかどうか、という難しい決断を迫られていたようである。
その葛藤が、ジャーニーズ事務所の契約解除についてのお知らせというFAXに見事に活写されていた。
情理を尽くした文章で契約解除に至った事情が述べられている。
関係者全員の心の琴線に触れるような完璧な文書である。
山口というアルコール依存症の疑いのある中年男性に対する、友情に溢れた素晴らしい文書である。
ジャニーズ事務所の危機対応能力に疑問符が付いていたが、こういう文書をマスコミに向けて発信できるのだから、ジャニーズ事務所もTOKIOも大したものだと言っていいだろう。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年5月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。