本日、ライフネット生命は開業から10周年を迎えました。これまで支えて下さった皆さまに、心より感謝申し上げます。
10年は決して短い年月ではなく、その軌跡をまとめることは決して簡単ではありません。そこで、各年の主な出来事をふり返ってみました:
2008年 営業開始/付加保険料率の開示
2009年 テレビCM開始/ガラケーで申込受付開始
2010年 就業不能保険の販売開始
2011年 東日本大震災/テレビ東京「カンブリア宮殿」に出演
2012年 株式公開/スマホで申込受付開始
2013年 社長就任/Swiss Reが筆頭株主に
2014年 保険相談サービス開始/ほけんの窓口と取引開始
2015年 KDDIと資本業務提携契約/同性パートナーを保険金受取人指定可能に
2016年 auの生命保険販売開始/スマホで申込から給付金請求まで可能に
2017年 がん保険の販売開始/がんアライ部立ち上げ
2018年 開業10周年
商品・サービス面での挑戦に加えて、思い出に残っているのは、お客さまとの触れ合いです。何気なく出会った人から「ライフネット生命の保険入ってますよ」と言って頂いたときの喜び。初めてお亡くなりになられたご契約者さまのご家族に保険金をお届けしたときの無力感。定期的に開催されるご契約者との集い「ふれあいフェア」にいらして頂いたお客さまとの交流。テレビCMに登場頂いたお客さまたちの活気あふれるやり取り。就業不能保険の給付金を4年半受け取られた後に亡くなられたお客さまのご家族に言って頂いた、「ライフネット生命は神様みたいと娘と話していた」との言葉。すべてのお客さまには、とにかく感謝の気持ちでいっぱいです。
加えて、ライフネット生命を共に創ってきてくれた、歴代の仲間たち。すでに卒業して別のフィールドで活躍している人も多数いますが、ひとりひとりの足跡が、確実に現在のライフネット生命には残されています。
立ち上げ当初から丁寧にウォッチしてきてくださった業界紙の編集長の方が、「ライフネット生命の10年をふり返る」という記事で、嬉しいことを書いてくださっていました。ライフネット生命が挑戦してきたことをふり返り、現在の生命保険業界を改めてみると、私達が創ってきたことのいかに多くが、業界のデファクトスタンダードになっていることに気がつく、と。
私達が営業を開始した2008年5月と比べると、世界は大きく変わりました。あの頃はまだ、スマートフォンは私達の生活に存在しませんでしたが、いまやほとんどの人が肌身離さずスマホを持ち歩くことでインターネットが身近になっています。
また、フィンテックと呼ばれるデジタル金融も新しい時代を迎えています。フィンテックの本質は、金融の透明性が増し、売り手と買い手との情報の非対称性が縮まり、お金の動くスピードが早くなり、取引コストが下がることであり、それは私達が立ち上げ時に思い描いた世界そのものです。加えて、監督当局も「顧客本位の業務運営原則」を推進し、私達が「ライフネットの生命保険マニフェスト」で描いていたような、シンプルでわかりやすく、安くて便利な生命保険サービスの需要はこれからますます高まると考えています。
これからの10年は、ライフネット生命にとってどのような10年になるのでしょうか。引き続きの温かいご支援、どうか宜しくお願い致します。
岩瀬大輔
*当社のスタッフが開業10周年の感謝の意を込めて、特設サイトを製作しました。よかったら見てやってください。
編集部より:このブログはライフネット生命保険社長、岩瀬大輔氏の「生命保険 立ち上げ日誌」2018年5月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は岩瀬氏の公式ブログをご覧ください。