まだ逆転できるかも知れない、と思って最後まで打ち切る人もいれば、これはもうダメだ、とあっさり投了する人もいる。
何手も先を読める人なら、相手の技量を見極めて、どうやっても劣勢を挽回できないということが分かったら投了されるところだと思う。
しかし、安倍総理や麻生財務大臣はあっさり投了するタイプではなさそうだ。
へー、まだ戦うつもりらしいぞ、どんなことがあっても最後は勝てると踏んでいるのかしら、などと口をポカンと開けて見ているところである。
先が読めないのか、それとも、相手の技量がどの程度かしっかり見抜いて、相手のミスを誘い出すことに長けた途轍もない上級者のいずれだろうか。
上級者は飛車角、香車落ちでも簡単に下級者を負かすことが出来る。
碁の場合は、井目おいても、段違いの上級者に下級者が勝つことは難しい。
安倍総理や麻生財務大臣が相手の技量をしっかり見抜いて、相手のミスを誘うことに長けた超が付くほどの達人だなどとは思わないが、まあ、野党の皆さんがそれほどの上級者ではないことは明らかだ。
本当に詰むまで戦いを続けられるのだろうと思う。
詰んでいるのに最後まで打ち切るのは、へぼ将棋と言うはずである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年5月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。