こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
本日(5月24日)はオリパラ特別委員会で長時間に渡る質疑が行なわれました。
私からもボランティア募集(案)や輸送計画などについて40分ほど質疑を行いまして、本日は受動喫煙対策について取り上げた部分をご紹介。
委員会では、都職員や五輪組織委職員が参加してきた「平昌オブザーバープログラム」の知見が報告されました。
平昌五輪の開催中に他国のスタッフを受け入れ、五輪運営のノウハウを共有するものなのですが、平昌五輪でも当然「スモークフリーオリンピック」が掲げられています。
なので公式には、観客をタバコの副流煙にさらさないため、会場周辺には屋根付き・囲い付きの立派な喫煙所が整備されていることになっています(その写真は撮ってくるの忘れた…)。
ところが。。
その喫煙所だけでは数が不足しているためか、残念ながら仮設トイレの周辺などで喫煙している観客の姿が多く見られました。
(平昌五輪開会式当日に、おときた撮影)
現地でオブザーバープログラムに参加した職員にも確認したところ、やはりどうもこうした喫煙所は運営側が公式に用意したものではなく、自然発生的に生じてしまった「野良喫煙所(非公式喫煙所)」だった模様です。
そして別の時期に平昌に訪れていた都議の話でも、こうした非公式喫煙所を多数見かけたとのことです。
おそらく観客数とそのうちの喫煙者の割合などの需要予測を見誤り、喫煙所のキャパシティが圧倒的に不足していたのだと思います。
いくら流煙対策が完璧な喫煙所を用意して、公式パンフレットにはそれが載っていたとしても、実態として野良喫煙スペースが生じてしまっては意味がありません。
私からは改めて、
・東京五輪においては十分な数のオフィシャル喫煙所を整備すること
・その所在地が簡単にわかる案内図やアプリを作成すること
・それが結局は快適な分煙や受動喫煙防止対策につながること
を指摘・提案しました。
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リンク先のニュースは消えてしまっていますが、いま制定に動いている受動喫煙防止条例に関連しても、喫煙所整備のために予算が投資される方向性が検討されています。
非喫煙者の方からすれば、
「なぜタバコにこれ以上、お金を使わなければいけないのか!」
「喫煙者がちょっとの間がまんして、遠くの喫煙所に歩けばいいだけだ!」
と思われるかもしれませんが、現実問題としてまだまだ喫煙を楽しむ方も多数おり、それに対する喫煙所が不足すると、結局のところ非喫煙者たちも不愉快な思いをすることになります。
喫煙整備に投資をするというのは、喫煙者と非喫煙者が快適に共存するいわば「落とし所」ではないでしょうか。
東京五輪においては、野良喫煙所(非公式喫煙所)ができることのないよう、引き続き対策を提言して参ります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出、かがやけ Tokyo)のブログ2018年5月24日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。