ども宇佐美です。
夏ですね。Tubeの季節ですね。あの人たち、冬は何してるんですかね。
さて5月31日のおときた先生と松本麗華さんとのイベントが迫ってきております。
宇佐美典也と音喜多駿の「ゆるい政治」リアル勉強会#3 テーマ「それぞれにとってのオウム真理教」
30日の20:00まで参加を受け付けているので、今からでもご興味ある方はご応募ください。
ここにきて私がまず率直に感じていることは「怖い」ということでして、何が怖いかというと、これは非常に言いづらいのですが「松本さんとイベントすることで、公安にマークされたり、仕事の契約を打ち切られたり、変な噂が広がったり、しないだろうか」という怖さがあります。
松本さんは、本人がオウム真理教およびその後継団体と無関係と公言しているのみならず、公安調査庁すらアレフの役員ではないということを認めており、れっきとした一般人です。それにも関わらずイベントのゲストが松本さんとなると「気をつけろ、公安にマークされるぞ」とか「軽率、不謹慎だ」とかいった声が寄せられるのが現実でありまして、私も臆病な人間なので、そう言われると少し腰が引けてしまうのが事実ではあります。
ただ我が国は基本的人権の尊重を原則とする憲法に基づく立憲国家でありますし、また私自身としても日本が民主主義国家であってほしいと強く願う立場ですから、そこは理性で「いやそんな風に言う人の方がおかしい、これで契約打ち切られるようならそんな会社との仕事はこちらから願い下げだ」と思い直すわけですが、たかがこの小さなイベントをするのにも、かような注目のされ方をしてしまう松本さんの人生のハードモードぶりに思いを馳せると、ありきたりながら「これまでの人生本当に大変だっただろうなぁ」などと思うわけです。
兎にも角にもイベントが近づいているわけでして、松本麗華さんの「止まった時計」を読みながら論点や聞きたいことを考えていたのですが、あんまり論点を絞っても詰まらないので、当日は松本麗華さんのこれまでの人生を振り返った上で、いくつかのキーワードをベースにそれぞれが思うところを話せればと思っています。
特に私として話したいテーマは「オウム真理教をどう終わらせるか?」ということです。今政府としてはオウム真理教およびその後継団体に対しては「危険団体として監視する」というアプローチをとっており、それはそれで絶対に必要なことだとは思います。
ただ他方で冒頭で書いた私の感情のように、政府がオウム真理教に対しての監視を強めれば強めるほど社会が彼らを警戒して阻害する、という現象が起きることになります。そうなるとオウム真理教およびその後継団体から信者が抜け出ることが困難になるわけですから、「オウム真理教を本当に解散させる」ためには監視するだけではなくて、それと並行して、オウム真理教から抜けた人が社会に復帰するのを支援する枠組みも必要だと思うのですが、その機能を誰がどのように果たしているのかは気になるところではあります。
またこれは素人意見ですが、裁判の途中で松本智津夫氏が事実上裁判を放棄したこともあり、地下鉄サリン事件等の凶悪事件に関しては裁判での事実認定に問題があることが随所で指摘されており(例えば「リムジン謀議」の証拠がない)、そのことがかえって麻原彰晃という存在を人間離れした神がかった信仰の対象にまで高めてしまっているという問題もあるように思います。
私は、裁判自体をやり直すべきとまでは思いませんが、少なくとも麻原彰晃という神がかった存在を松本智津夫という一人間に引き戻して殉教者にさせないためにも、また再発防止という観点からも、もう一度公安調査庁を中心に一連のオウム事件の事実認定はやり直した方がいいのではないかと思っています。
そんなわけで、5月31日、おヒマな方はぜひいらしてください。
宇佐美典也と音喜多駿の「ゆるい政治」リアル勉強会#3 テーマ「それぞれにとってのオウム真理教」
ちょうど今晩(29日)20:54からの世界仰天ニュースでも麗華さんの人生が取り上げられるようなので、こちらをご覧いただければ大いに当日の参考になると思います。
編集部より:このブログは「宇佐美典也のblog」2018年5月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は宇佐美典也のblogをご覧ください。