本日は党首討論だが、言葉の乱れは嘆かわしい

誰を守っているのかしら?

多分麻生さんは、安倍総理を守っているつもりなんだと思う。
自分が辞めたら安倍総理が窮地に追い込まれるかも知れないと思って、頑なに辞任を拒否されているのかも知れない。

麻生さんが安倍総理のガードマンを買って出るなどということはちょっと想像できなかったが、麻生さんの頑張りぶりは予想以上である。

ああ、これじゃあ、折角の公明党の皆さんのアドバイスも通じないかも知れないな。

私が何を言っても麻生さんを動かすことなど出来ないことはよくよく承知していたが、公明党の皆さんの言われることだったら少しは通じるかも知れないと思っていたが、まあ、どんなにありがたい説法も馬の耳に念仏、いや南無妙法蓮華経、というところか。

麻生さんが安倍総理を守っていることは、よく分かった。

それでは、安倍総理は誰を守っているのか。

まあ、総理夫人の安倍昭恵さんと、安倍総理の親戚とも無二の友人とも言われている加計幸太郎氏だろう。

少なくとも、国家とか国民、あるいは国の大義とか道義といった抽象的なものではなさそうだ。

守る相手や手段を間違えていませんか?

何も出来ない私たちとしては、そのくらいのことを言っておいても、いいんじゃないかしら。

前回、2016年12月の党首討論(安倍首相 VS 蓮舫民進党代表、首相官邸サイトより=編集部)

言葉の乱れが過ぎますね

本日(30日)の党首討論が目下のクライマックスというところだろう。

野党の党首クラスの方々のディベート力が問われる大舞台なので、くれぐれも大事にしていただきたい。

安倍総理の心には刺さらなくても、一般の国民にはしっかり刺さるような党首討論を期待している。

安倍総理が言葉のすり替えが得意な人だということがよく分かった。
言葉の定義を自分の都合のいいように適当に変えて行くから、純朴な人はうっかりすると誤魔化されてしまう。

まあ、立憲民主党の枝野氏は決して純朴ではなく、頭の回転も人一倍速く、切り返しの術も十分心得ておられるようだから、それなりに見どころのある党首討論になるだろうと期待しているが、どうも安倍総理はその上を行くように思えてならない。

党首討論だから、今日は麻生さんの出番はないが、麻生さんも安倍総理同様実にタフである。

決裁済み文書の書き換えは改竄に非ず、悪質ではない、などと宣わっているようである。

ちょっと政治家の言葉の乱れが、酷すぎるようだ。

こういうことが罷り通るようでは、日本の国会議員や閣僚はとても選良とは言えなくなる。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年5月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。