普通の感覚で、普通の言葉で喋ってくれて、当たり前の提案をしてくれる人がいてよかった
まあ、大体は普通の人ばかりなので、自民党が国民から最も多くの支持を獲得するのは当然なんだが、普通の人は、とかく争いごとを好まず、面と向かって他人を非難するようなことはせず、しかも声が小さいことが多いので、海千山千の人たちが大勢いるとどうしてもその他大勢の仲間入りをしがちである。
しかし、普通の感性の持ち主である小泉進次郎氏は、ちょっと違う。
おかしいことはおかしい、とハッキリ物を言う。
実に分かりやすい。
特に大声を出すわけではないが、誰に遠慮することもなく、堂々と正論を展開する。
自民党の筆頭副幹事長なので、小泉進次郎氏の正論を無碍に退けるようなことは出来ないだろうと思っている。
加計学園問題について特別委員会を設置して、そこで徹底的に調査を進めるべきだ、という小泉進次郎氏の提案には、野党の皆さんも乗るはずである。
「加計学園の説明はおかしい。とても納得できない。」
小泉進次郎氏がそう言っているぐらいだから、自民党の執行部も無視できないはずである。
真相が解明されれば、なんだ、その程度のことだったのか、と納得するのかも知れないが、安倍総理も加計学園も官邸も一年余り情報隠しをしていたように映る。
隠すのは、大体がどこかに疚しいことがあるから。
隠せば疑われるし、逃げれば益々追いかけたくなるものである。
自民党に小泉進次郎氏がいてよかった。
最終的にどう決着が付けられるのか分からないが、自民党には耳を塞ぎ、目を閉じている人たちばかりだった、ということにならなかったのはよかった。
多分、小泉進次郎氏に続く人が後から後から出てくるのだろうと思っている。
期待していますよー。
そう、声を掛けておく。
せめて、安倍さんが辞めても困らないようにはしてもらいたい
かつてのような、未熟な政党・民主党への政権交代のような愚かしく、かつ無惨な政権交代劇は二度と観たくないので、これからの日本の政治を担われる方々に改めてお願いしておきたい。
一部の方は、安倍総理でなければ日本の国益を守ることが出来ないから、今、安倍総理の足を引っ張るようなことは止めて欲しい、と盛んに主張されている。
いや、総理は安倍さんでなくても務まりますよ、というのが私の見立てなのだが、だからと言って志位さんや枝野さんが総理になるのは困る。
今の政治と180度違う政治をやられてしまったのでは、日本が大混乱に陥ることは必至だから、政治の基本路線は維持しながら、不具合のところを速やかに直してくれる程度でいい。
鳩山由紀夫氏に総理としての資質が備わっていたのであれば、あれほどの失態を招かなかっただろうと思っている。民主党内閣の失敗が鳩山氏の「最低でも県外」発言に起因していることは明らかだから、外交や防衛に対する基本方針をコロコロ変えられては困る。
そういう意味では、安倍総理の後の政権はやはり自民党の人に担ってもらうのがいい。
私が石破さんや岸田さんにエールを送るのは、石破さんや岸田さんであれば、日本の外交や防衛についての基本方針を簡単に変えてしまうような暴挙はされないだろうと思うからである。
日本共産党がどういう外交や防衛の方針を打ち立てるか、現時点においてまったく分からないから、私は共産党が政権の一翼を担うような体制になることだけは避けたいと思っている。
立憲民主党は、選挙のためにはどことでも手を結ぶことを躊躇しないようだから、その主張にそれなりの妥当性があるように見える時でも、鵜呑みにはしないようにしている。
エールを送る時もあれば、顔を顰める時もある。
国民民主党や維新に対しては、いつかは政権を担えるような政党になってもらいたい、と願うこともあるが、今は明らかに実力が不足しているので、これから大いに切磋琢磨してそれぞれに成長してもらいたいと願っている。
安倍さんにはそろそろ退場してもらうのがいいと思っているが、しかし、それで国民が困るようなことになっては困る、というところである。
あれやこれや考えると、基本的には自民党の若い皆さんに頑張ってもらうのが一番かな、というところだ。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年6月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。