「デジタルマンガキャンパスマッチ2017」表彰式。
マンガ家の卵がマンガ出版社に才能を見出してもらう大舞台です。
実行委員長を務めております。
国内・海外138校、1166作品が参加。
コミック雑誌51編集部が参加。
デジタルマンガキャンパスマッチ
2015年の模様です。
大賞は大利健真さん「本のむし」。
里中満智子先生
「心地よい作品。
淡いパステルカラーが奏でるフルート独奏のよう。
すでに自分のスタイルを持っているので、しばらくは気のすむまでこの描き方で新作にチャレンジし続けてほしい」。
ちばてつや特別賞、沼ノ内揮人「一振」。
ちばてつや先生
「タッチがいきいき、キャラクターもいきいき、コマの割り方も上手なので読みやすくて一気に読んでしまったよ」。
他にも優秀賞、奨励賞、そして協賛社による賞が授与されました。
大賞・特別賞以外の受賞者はみな女性でした。
これは「よしもとラフ&ピース賞」、札幌の高校生、兒玉侑さん。
副賞は沖縄国際映画祭ご招待です。
4月、沖縄で会おう!
受賞数が多い「優秀校」は2年連続で日本工学院専門学校。
海外の4校が参加したほか、受賞者には留学生も多くて、国際性も感じます。
中国ではスマホ配信で1話10~20億ダウンロードがざらで、1話1元の大変な市場になっているが、縦スクロールで、作り方も変化しているとか。
みんな、世界を目指そう!
司会はよしもとマンガ家芸人 高橋結希さん。
参加51編集部は、少年サンデー、ビッグコミックスピリッツ、ヤングジャンプ、マーガレット、good!アフタヌーンなど。
みんなをプロデビューさせてあげてください!
里中満智子先生の総評
「一つのパイを奪い合うのではなく、みんなで多くの種類のパイを作る世界。長くプロとしてやれるかは、どこまで描くことがスキか、これに尽きる。評価は読者が決める。新人もプロも関係ない世界。がんばりがいがありますよ。」
会場の市ヶ谷DNPの地下には東京アニメセンターがオープン。
マンガを描くワークショップも開かれています。
若い作家の卵と、学校と、マンガ出版社と、プロのマンガ家と、機材やソフトなどの関連企業とをクロスマッチングする大事なプログラム。
続けていきたい。
みなさまのご協力をお願い申し上げます。
編集部より:このブログは「中村伊知哉氏のブログ」2018年6月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はIchiya Nakamuraをご覧ください