新宿区は小中学校のエアコン100%設置でも暑さ回避の工夫を

こんにちは。新宿区議会議員の伊藤陽平です。

本日はこちらのニュースをご紹介。

乙武氏、小1熱中症死受け自治体にエアコン導入訴え – 芸能 : 日刊スポーツ

体育館の講演会で熱中症、高校生約10人搬送 東京・練馬(産経新聞) – Yahoo!ニュース

大変残念な事故で、二度と同じようなことがあってはなりません。
気温の上昇に伴いこのようなリスクが高まるのは明らかですし、根性論からエアコンが不要だと言う新宿区議も見たことがありません。

一方で、エアコンは無料ではないため住民のご負担が必要になります。
さらに自治体によっては多額の負債を抱えていたり、施設の構造上の問題などによりすぐに整備ができない可能性があります。

どちらにしても、エアコン設置のためには、行政、議会、そして住民の努力が必要です。
民意があれば改革が行われ、子どもたちのために予算を使える可能性もあります。
それでも難しい場合、あるいは財源が足りない場合は、例えばクラウドファンディング等の取り組みを立ち上げることで、民意をダイレクトに反映できる環境を行政が整えることができます。

新宿区立小中学校に関しても、エアコンについてのお問い合わせがありました。
改めての状況を確認させていただきましたので、ご報告させていただきます。

まず、新宿区立小中学校の教室には100%エアコンが導入されています。
教室は整備ができていますが、例えば体育館や倉庫、あるいは校庭などにはエアコンが全て整備されているわけではありません。
体育館に関しては、新しい校舎の場合はエアコンが設置されていますが、古い校舎ですと設置できる構造になっていないことがあります。

避難所でもある体育館の整備を行う必要性は理解しています。
一方で、工事中の代替施設を確保することや、さらに体育館建替えの場合には数億単位の住民負担が発生するため、子どもたちも含めた地域における議論が必要です。

また、体育館や校庭は気温によって極力利用しないようにすることもできるはずです。
校庭や体育館で授業や全校集会等の行事が行われることはあるでしょう。
子どもたちに負担のないように工夫されていますが、集会等については放送や書面で代替するというのも一つの考えです。

エアコンの設置は明日からできることではありませんが、工夫次第で暑さを避ける努力が求められます。
もう夏休みですが、今後の課題として取り組んでまいります。

私も街頭活動で無理をしないように心がけ、夏は室内での作業を中心にします。
みなさまも、熱中症対策を対策をお忘れないよう、よろしくお願いします。

それでは本日はこの辺で。


編集部より:この記事は新宿区議会議員、伊藤陽平氏(無所属)の公式ブログ2018年7月19日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は伊藤氏のブログをご覧ください。