20日で事実上通常国会が閉会になった。
喜び勇んで、外国に行こうなどと考えられておられる方は少ないとは思うが、通常国会が閉会しても国会議員に夏休みが与えられるわけではない。
国政の懸案事項が、通常国会の閉会でなくなるわけではない。
このあたりで一休みくらいはされてもいいが、だらけてはいけない。
西日本の豪雨災害の被災者の皆さんが直面しておられる状況などを考えると、カジノ実施法を成立させた、ギャンブル依存症対策法を成立させた、受動喫煙対策法を成立させた、参議院選挙制度改革法を成立させた、などと浮かれ騒ぐような状況ではないことは明らかだ。
お疲れさん会ぐらいは許されるだろうが、万歳の乾杯などは止めておいた方がいい。
既に水面下では、来年度の予算編成のための作業が進んでいるはずだ。
骨太の議論はもう終わっている頃かも知れないが、国会議員には休みがない。
まあ、野党の方々は来年の通常国会に来年度の予算案が出されてくるまで出番がないだろうが、与党である自民党の国会議員には基本的に休みがないはずだ。
少なくとも、私の時代はそうだった。
私には野党の経験がないので、通常国会が閉会してから野党の国会議員の皆さんがどういう日常を過ごされているのか分からないが、いつの日にか政権を担当する日が来る、と信じておられる方々は、常に研鑽を怠らないことだ。
政権党以上に政策に通じている国会議員を、何人作り出すことが出来るか。
野党の皆さんは、それを競い合ったらいい。
なんにしても、通常国会が終わっても夏休みになるわけではない。
与野党を問わず。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年7月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。