「大地の芸術祭」越後妻有トリエンナーレのお勧め

くの友人がかかわる「大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ」に、ようやく行ってきました。

「大地の芸術祭」は、新潟県の十日町市・津南町という東京23区より広い地域を舞台に、3年に1度開催。毎回、深化を続け、今回は370を超える作品が展示されます。

作品数が多く点在しているので、全て見るのは10日かけても難しいですが、1泊2日回った中で、”ちょっとマニアックな”越後妻有らしい場所をご紹介できたらと思います。

「十日町市松代地区蓬平集落。」
夜になると、各戸の玄関の山笠に明かりが灯されます。

それだけなのですが、それだけであるがゆえに、静けさ、暗さ、幻想、星の明るさを体の底から感じます。

行政の目線から言えば、集落の人をどうやって説得されたのかなぁとか、どういう暮らしをしているのかなぁと、想像力が掻き立てられます。


(十日町市の棚田)

私の心には、いつも「美日常」の思いがあります。
たいくつな日常」でも「たいへんな非日常」でもない、「上質で小さなハレ」を楽しめる日常

この「美日常」という言葉は、信州小布施町の出版社代表・木下豊さんの言葉ですが、芸術が生活に根付くことで、山、川、田、そして豪雪地帯ならではの尖ったカラフルな屋根・・・越後妻有の美しさと豊かさを実感することができました。


(津南町から眺めた信濃川)

今年は、9月17日(月)まで。3年に1度の開催です。
東京からも2~3時間程度なので、この機会に皆さんもぜひ。

もう少し知りたい!
アートと環境の島・直島の公民館がすごい!
場の魅力を高めることが、日本一の現代アート展に(徳島県神山町)
美日常のすすめ

<井上貴至 プロフィール>


編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2018年8月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。