韓流ドラマにでも出てきそうな話だ。まさに“琉球王朝秘史”、あるいは、三国志とか中国の歴史物語か。
8日に死去した翁長雄志知事は、死去の前に、後継の知事候補として金秀グループの呉屋守將会長(69)と、自由党の玉城デニー幹事長(58)の2氏を指名していたとされた。後継候補としては、謝花副知事や城間那覇市長らの名前も上がっていたが、この遺言の存在が分かったので、白紙に戻り、呉屋氏は固持したが、玉城氏は前向きだった。
ところが、沖縄県議会与党で保守系ながら翁長氏を支持してきた会派おきなわは、残した後継に関する音声データを開示するように音声を聞いたという新里米吉県議会議長に対し求めたが、新里氏は開示を拒否した。
沖縄タイムスの報道によると、会派おきなわでは、開示されるまでは、知事選の人選を進めている調整会議に出席しないことを伝えた。新里氏は19日、記者団に音声の取り扱いについて「『遺言』という言葉は使わないでほしい。(知事は)遺言として(音声を)取ったわけではない。(後継)『指名』という(報道の)表現も強く、知事は(2人に)期待するというか、立候補できないかという内容だった」と話したという。
そもそも、テープの存在が死後すぐに公開されなかったこともおかしかった。真相は、よくわからないが、勝てる候補者として2人の名前を挙げたが、後継者指名ではなかったということも考えられる。まさかの「虚偽」ということになったら、おおごとだ。
日本ではかつて小渕首相が死んだときの青木幹雄官房長官の“大活躍”があった。官房長官の青木は入院中の小渕首相から首相臨時代理に指名されたとして首相臨時代理に就任したが、病床の小渕首相が自らの意思で臨時代理を指名することが時間的・医学的に可能であったのか、懐疑的な指摘も絶えない。
青木幹雄さんのお姿を石破支持と言うことで久しぶりに見たが、なんかきなくさいことにならねばいいが。