9/13に紹介した記事で、『学びを結果に変えるアウトプット大全』(樺沢紫苑著、サンクチュアリ出版)が東洋経済オンライン『「アマゾンで売れたビジネス書」トップ200冊』(9/2~8)で1位になったと記載しました。しかし、集計方法に誤りがあったようです。東洋経済オンラインの見解は次のとおりです。
アマゾンによると、週間ランキングを集計処理した後に大量の予約注文が入ったため、集計に間に合わなかったためだという。つまり、先週の記事では1位は『アウトプット大全』とリポートしたが、正しくはこの『新世界』である(原文ママ)
今週(9/9~15)、『「アマゾンで売れたビジネス書」トップ200冊』の1位は、『学びを結果に変えるアウトプット大全』でした。今回は間違いないと思われますので、改めて、樺沢医師のコメントなどを交えながらルポ形式により書籍を紹介します。
「人気ブロガー」になるための3つの秘訣
樺沢医師は、情報発信としてブログを推奨しています。Facebook、TwitterなどのSNSは、不特定多数に届かないので情報発信ではないこと。さらに、メルマガやYouTubeは難易度が高いので、継続するのが非常に難しいと解説します。
「ブログは文章さえ書ければ誰にでもできます。人気が出ると何万アクセスも集まり、ブロガーとして生活することも可能になります。入口が入りやすく、可能性は無限です。ブログには2つの大きなメリットがあります。1つは、『シェアされやすい』ということです。私の実験では、Facebookページとブログに同じ記事を掲載した場合、ブログのほうがシェアされる数が5倍以上という結果が出ています。」(樺沢医師)
「情報発信の目的から考えると、ブログは最適なメディアといえるのです。ブログの2つ目のメリットは、Googleアナリティクスと連動させることによって、『アクセスを詳細に解析できる』という点。リアルタイム解析を見れば、今、何人見ているのかまでわかります。どんな記事にアクセスが集まり、人気があるのか。そこを分析することで、文章に対する詳細なフィードバックが得られます。」(同)
アクセス解析は効果的です。継続するうえでのモチベションのアップや「続ける」エネルギーにもなります。さらに、ブログを成功させるには3つの秘訣があると言います。
(1)独自ドメインは必須
検索エンジンにかからない、自分で広告を貼れない、ビジネス目的の使用が禁止されているなど、欠点が多いブログがあります。このようなブログは芸能人であるとか、「公式アカウント」で始められるなどの特別な場合を除き、やめておいたほうが無難です。独自ドメインを取得し、WordPressなどで自分のブログを構築したほうがいいでしょう。
(2)毎日更新すること
ブログは毎日更新が基本です。人気ブログにするためには、ある程度の記事数がなくてはいけません。週1回更新では記事数がいつまで経っても増えないので、人気ブログに成長させるのは極めて困難です。1日1記事を書き続ける。その中で、文章力も上達し、アクセスが集まる記事も出てきます。
(3) 100-300-1000の法則
今まで、20年、さまざまなインターネット·メディアを運営してきた結果辿り着いたアクセスアップの法則が「100-300-1000の法則」です。ブログでいうと、100記事、300記事、1000記事前後にそれぞれ大きくレベルアップするポイントが存在します。
「100-300-1000の法則」を解説
「まず100記事を超えると、毎日、ある程度の人が見てくれるようになります。300記事を超えると、検索エンジンでも検索結果の数ページ以内に表示され、検索エンジン経由のアクセスが増えてきます。1000記事を超えると、検索エンジンで1ページ以内に表示されるページも増えてきて、高アクセスが期待できるようになります。」(樺沢医師)
「Googleの仕組みからいえば、良質な記事が1000本以上あると、『いいブログ』『人気ブログ』と認められやすく、結果として、検索エンジンでの評価がぐんと上がるのです。ブログを始めるのなら、最低でも100記事を投稿しないとまったく意味が無く、ブレイクしたいのなら3年は続ける必要があります(1日1投稿× 3年=約1000記事)」(同)
情報発信をしたい人は多いと思います。まずは、自分に合った方法を見つけるようにしましょう。さらにどれだけ続けられるかがポイント。樺沢医師が独自のアウトプット理論を確立したのは40歳を過ぎてからです。学びに年齢は関係ありません。
尾藤克之
コラムニスト
新刊情報(11冊目)
『即効!成果が上がる 文章の技術』(明日香出版社)