こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)(@takeokurosaka)です。
2018年9月28日放送のフジテレビの番組「ノンストップ!」にて、以前に書いた記事が掲載して取り上げられました。
番組に取り上げられた記事:「劣化旦那に嫌悪感」悪いのは夫か?妻か?
「結婚した時はかっこよかったのに、歳をとってどんどん劣化する夫に対し、妻が嫌気をさしている。狭量な妻が悪いのか?それとも劣化に任せる夫が悪いのか?」というお話でした。今回は、前回書いた記事とは別の視点で掘り下げてお話ししたいと思います。
夫は生理的嫌悪感のない努力を
テレビ番組の中で、「妻の本音に共感した!」という声がある一方、「夫側の気持ちもよくわかる」という意見も出てきました。前回の記事で、私は「夫を変えるため、妻はコミュニケーションをとる努力を」というお話をしました。今回は逆に、「夫も自分を変える努力が必要では?」というお話ししたいと思います。
歳をとって劣化する夫に対して、「嫌悪する」のは、結婚当初はかっこよかったものが、だんだんだらしなさが前面に出てきてしまったからです。番組の中では次のような行為に「嫌悪感を覚える」と言っていました。
- お風呂に入った直後なのに髪の毛が油でベタベタしていた。
- 宅配業者から荷物を受け取る際、パンツ一丁で迎える。
- 食後に爪楊枝でシーシーする。
妻側としては「結婚当初はそのようなことをしなかったのに…」という言い分があるようです。もちろん、年を取ると誰しも劣化する部分は必ず出てきます。筋肉が緩んでお腹が柔らかくなってきたとか、髪の毛が薄くなってしまうというのは自然の摂理です。
しかし、今回の番組ではこうした「普通の老化が受け入れられない」と言っているわけではないのです。そうではなく、「生理的嫌悪感レベルの清潔感のなさや嫌だ」と言っているわけです。実際、上記に挙げたような行為をされると、結婚している奥さんに限らず誰もが「うわっ」と思うのではないでしょうか。
例えばお風呂上がり直後に油で髪の毛がベタベタしているのを見ると、誰でも不潔さを感じてしまうと思います。夫側は頭皮を洗浄できるシャンプーで洗髪をして、脂分を控えて野菜やフルーツをたくさん取るなど、食生活を改めるなどの努力を行うことで改善をする余地が残っているのではないでしょうか?
マナーとは「相手を不快にさせないための思いやりの態度」のことですから、夫婦の間でも少し「マナーの意識」を取り入れることで嫌悪感が出ないように改善できると感じました。
「嫌悪感を覚える」というのは生理的な反応ですから、「連れ添った夫を嫌悪するな」というのは無理があるわけです。夫婦間で無理が生じては長い結婚生活で良好な関係を保つことができませんから、まずは妻が生理的嫌悪感を覚えるレベルから脱するポイントまで、夫側が努力をすることは必要ではないでしょうか。
男性は親密度の高い人の前でだらしなくなる
とても興味深いことに、このテーマについてネットで検索すると「夫がとる行為に対して妻が嫌悪感を覚える」というケースはあちこちであるのに、その逆はほぼ見つけられないということです。
これはあくまで私個人の素人の仮説に過ぎませんが、次のような理由にたどり着きました。それは「男性は恋人や奥さんなど親密な関係より、仕事や友人との付き合いを優先する。この優先度に外見を整えることも表れているのでは?」というものです。
男性は「仕事>友人>家族・恋人」という具合に、パブリック>プライベートと、付き合いの優先順位を付ける傾向があります。同じ日に予定が入ってしまった場合、男性は仕事や同僚との予定を優先し、その次に友達、家族をリスケしてしまうのです。あなたも男性の友人から「申し訳ない!急遽、仕事で都合が悪くなったから別の日にしよう」と予定をリスケされた(もしくはした)経験がないでしょうか?男性は仕事が第一優先で、気心の知れた間柄への優先度を下げてしまう人が多いように感じます。
翻って女性について言えば、その逆になっているのではないでしょうか。お付き合いの優先度は親密な関係(例えば家族や恋人)を最優先する、という男性とは逆の傾向があるのではないでしょうか?同じ日に予定があるなら、男性とは逆に「家族・恋人>友人>仕事(同僚)」になるわけです。
そして男性の付き合いの優先度が、そのまま外見に現れると考えます。男性は職場の同僚や上司の前ではきちんとした身なりでかっこつけるのに、家族や奥さんの前では格好もだらしなくなってしまうという感じです。同僚や部下の前ではビシッとかっこよくスーツを決めて、「今日は俺がおごるぜ」というのに、長い間付き合いをする恋人に対しては、私服がダサくなり、支払いも割り勘になってしまうという感じでしょうか。
外見を整えてカッコいい男性と仲良くなり、家に行ってみるとかなり散らかっていて「意外とだらしないところもあるんだな」と驚かされた経験が私にもあります。ですので妻から文句言われている夫も、一歩外に出ると意外ときちんとした見なりのケースもあると思います(外でもだらしない人もいますが…)。それは付き合い優先度の高低がそのまま現れているのでは?といった仮説にたどり着きました。
やっぱり解決にはコミュニケーション!
今回、私は第三者目線で偉そうなこと言っていますが、威張れたものではありません。私も男性ですから、外ではかっこつけていても、家の中ではだらしないというところがあります。
以前、自分で気づかないだらしない行為を奥さんから指摘され、改めたという経験があります。以前、私は家で食事をするときに、「箸ではなくスプーン」を使って食べていました(もういい大人なのに…)。お箸を使うとご飯粒を集めるのが面倒に感じて、スプーンでご飯をそのまま食べていたのです。その様子を奥さんに見られて、次のように指摘されました。「みっともないよ!子供みたいなことしないで!」と。それを聞いて「自分が食べるのが楽だからといって、みっともないことをしてはいけないな」と反省しました。
でもそれを言われなければ、今でも続けていたかもしれません。このテーマはやはり最後にはコミュニケーションで解決を図るほかないと思います。今回、良い機会として私も改めては我が身を振り直す機会にしたいと思います。
黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表