早速、ポスト安倍に名乗りを上げた方がおられる。
あはは、と大口を開けて笑い飛ばすのがいいのか、ニンマリ笑って無視してしまうのがいいのか迷うところだが、まあ、こういう冗談を真に受ける人はいないだろうから、ジョーク、ジョーク、と言っておこう。
しかし、既にポスト安倍レースが始まっていることは間違いない。
この度の沖縄県知事選挙は自民党の総力を挙げての戦いだったことは明らかなので、自民党が推薦した佐喜眞さんが想像以上に大敗したことは自民党にとって大変なショックだろう。
自民党の総裁選に勝って鼻高々だった方々にとっては鼻っ柱を叩き折られたような感じだろう。
安倍3選内閣は、出鼻を挫かれてしまった。
月が革まったとは言え、どうもこの先いいことはなさそうだ。
一番手痛かったのは、公明党の組織統括力が顕著に低下していたことが如実に示されたことだろう。
公明党・創価学会の選挙力が低下してしまうと、いくら強力な自公選挙協力体制を誇っていても、圧倒的なポジションを占める無党派層や女性層には勝てない。
もはや公明党と創価学会は一枚岩ではない、ということになりそうである。
憲法9条の改正を柱にしている限り、自民党主導での憲法改正の発議は難しくなる、と考えておいた方がよさそうである。
安倍総理が憲法改正の花火を打ち上げるごとに、公明党や創価学会が後ろに下がっていく。
細田さんがいくら頑張ってみても、当分、憲法改正発議の話は進みそうにない。
沖縄県知事選挙の結果を聞いて、安倍総理は、思わず「仕方がない」と仰ったそうだ。
不本意ながら認めざるを得ない、ということが、多分、これから次々に起きる。
レームダック化は、結構早そうである。
枝野氏にポスト安倍は私だ、などと言わせないように、自民党の中から早く名乗りを上げた方がいいのではなかろうか。
お節介ながら。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年10月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。