「英語不要」という人は日本以外の200の国を捨てている

黒坂 岳央

こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

「マイルドヤンキー」という言葉をご存知でしょうか?マイルドヤンキーとは、生まれ育った地元で慣れ親しんだ友達と一緒に過ごし、そこで働き、そして一生同じ場所から離れない生き方です。

一般的にマイルドヤンキーに対して、あまり良い印象を持つことがないのではないでしょうか?「地元や絆を大切にして素晴らしい」という声もある一方、「低収入、低学歴、視野が狭い」といったネガティブな印象を持っている人も少なくないでしょう。下記はマイルドヤンキーのイメージです。

画像引用元:恋愛JPより

「マイルドヤンキーは地方で生まれて、一生そこで過ごす人たち」というのが一般的な認識です。しかし、日本に生まれ、一生日本から出ず、日本人以外と一切コミュニケーション取らない生き方は、ある意味マイルドヤンキーと同じではないでしょうか。

日本人はマイルドヤンキー?

日本人ビジネスマンは、日本人相手のビジネスでしか考えないケースが少なくありません。また、ビジネスマンだけでなく、日本人投資家も投資先が日本の株、日本の債券、日本の不動産といった具合に投資先を日本に限定していることも多いでしょう。

しかし、グローバルに視野を広げると、ビジネスも投資も海外には大きなチャンスがあります。例えばカンボジアやフィリピンといった国々は「人口ボーナス」と呼ばれるフェーズに入っており、不動産の需要の高まりの最中にありながら、先進国と比べて不動産価格が手頃です。不動産投資は国内だけでなく、成長著しい新興国にこそ大きなチャンスがあるわけです。

また、私の知っているフルーツ狩り農園の経営者は、英語でブログを書いています。それを読んだ外国人観光客が農園に押し寄せ、周囲のフルーツ農園は閑古鳥が鳴いている中、彼の経営する農園は一人勝ちの様相を呈して荒稼ぎをしています。

日本人のパスポート保有率はかなり低く、わずか24%という統計データがあります。それだけ海外に関心がなく、仕事もエンタメもサービスも国内だけで十分満足しているということの表れでしょう。「人生のすべてを日本で」という思考・行動が日本人のマイルドヤンキー化につながっています。

日本人をマイルドヤンキー思考にしている最大の原因、それは「英語」です。みんな英語に自信がなく、英語のコミュニケーションにストレスを感じるために敬遠してしまい、海外に関心が向かないのです。

英語ができれば国内にはない旅行体験が出来る

英語ができると本当に世界観が変わります。

ビジネスや投資チャンスがあるというだけではありません。例えば旅行についてもそうです。私自身、旅行が大好きで国内外あちこち旅行しています。国内旅行も素晴らしいところたくさんありますが、海外旅行となると日本には全くない体験をすることができます。

過去に奥さんとスペイン旅行に行ったことがありますが、その際、シーズンオフやその他の要因が複合的に重なったことで四ツ星・五つ星ホテルが1万円前後と非常に割安で利用することが出来たのです。

例えばこの写真、切り立った崖の上に立つ四ツ星ホテルです。スペインのパラドールと呼ばれるもので、その内装はまさに国王の城という感じです。廊下は大理石で、バルコニーからは絶景のパノラマビューが楽しむことができます。

またこちらの写真はスペインの五つ星ホテルです。部屋はゴージャスそのもの。食事は高級シャンパンが飲み放題で、数々の珍味や豪華な食事がどっさり出てきます。

日本では絶対ありえないような高級ホテルでの体験が、わずか1万円前後で宿泊できるのは海外ならではです。熱海は素晴らしい観光地で私も何度もいっています。しかし、同じリゾート地でもスペインのコスタデルソルはどうしても非日常感が違ってきます。英語が使えることで、こうした旅行を安くスマートに便利に楽しむことができるのです。

「自分は英語なんていらないから」と敬遠するのは本当にもったいないと思うのです。

日本人には存在しないぶっ飛んだ人たち

また英語ができれば、日本人には絶対存在しないようなぶっ飛んだ人とのコミュニケーションを楽しむこともできます。私は昔、ドバイからやってきた留学生ととても仲良くなったことがありました。彼のお父さんは石油王です。彼は留学生で学生という身分でありながら、湯水のようにお金を豪快に使う様子に驚かされました。ゴルフ、ゲーム機、旅行、食事、お酒などで一週間で30万を豪快に使う時もありましたね。

ある日、彼から「天ぷらを食べに行こう」と言われてついて行ってみました。てっきり2000円前後のお店に行くかと思いきや、彼が連れて行ってくれたのは老舗料亭で、一人2万円のコースでした(笑)。「オイルマネーって本当にスゴイんだな」という実感が湧いたのはこのときです。

漫画や映画などの描写をみて、「オイルビジネスに携わっている人はお金をすごく持っている」という、なんとなくぼんやりしたイメージしかないのと、実際にその人達の思考、行動を目の当たりにするのでは全く実感が異なります。そんな面白い体験をすることが出来たのも、まさに英語のおかげです。彼は今もドバイと日本をつなぐビジネスを求めて、頻繁に日本にやってきます。先日お会いした時は「日本のコミックをアラブに売りたい」と話してくれました。

日本以外には200もの国がある

世界には200カ国もの国があります。英語ができればWebにある日本語の数倍の情報量を原文で楽しむことができます。投資もビジネスも、海外には日本にはないチャンスがあります。

「自分は別にも困ってないから英語ができてなくてもいい」というのは日本以外の200もある国を捨てているのと全く同じなことなのです。今の時代、「パソコンや携帯は使ったことがないけど、不便していないからいらない」と言われたら「もったいない!」と思いませんか?私からすれば、「英語はその気になれば本当に何歳からでも誰でもできるのに本当にもったいない」と思ってしまうのです。

具体的な上達法は著書に詳しく書いています。ぜひ、手に取ってみてみてください。英語が使えれば世界に広がりが違います。200もの国を捨ててしまうのはもったいないと心から思います。

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表

ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。