自民党が相当窮地に追い込まれなければそういうことにはならないだろうと思っているが、どうも雲行きがおかしい。
自民党にとってカラッと晴れた日はやってこないようである。
まもなく木枯らしが吹き荒ぶようになる。
今度の冬は、如何にも寒そうだ。
来年の参議院選挙で自民党が大勝しそうな材料がトンと見当たらない。
改元と10連休で喜びそうな人は少数で、私が見ている限り世間の閉塞感を吹き飛ばすような出来事はどうも起こりそうにない。
内閣改造で支持率が上がった例がない、などと麻生さんがおっしゃったそうだが、麻生さんがそう言わざるを得ないくらい自民党の支持率は上がらなかったのだろう。
不支持率が急上昇しているわけでもなく、立憲民主党はじめ野党への期待値が上がっているわけでもないから、安倍内閣は少々マスコミに騒がれても特に痛痒を感じないのだろうが、こういう状況が半年も続くと何が起きるか分からない。
来年は大荒れの年になるように思えてならない。
これから自民党の支持率がじりじりと下がっていくようだと、どなたでも乾坤一擲の大博打を打ってみたくなるものである。
憲法改正発議の時期にもよるが、参議院選挙の時期に国民投票をぶつけるようなことを考えるような人だったら、衆議院の解散と総選挙も一緒にやってしまえ、ということになってしまうのではないか。
まずは、今月21日の那覇市長選挙。
その次は、来年2回にわたって行われる統一地方選挙。
選挙で示されるその時々の民意を読みながら、皆さん、次の一手を考えられるはずである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年10月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。