小さい頃は桃太郎電鉄に、はまった。
僕の地理や特産の知識は、だいたい桃太郎電鉄が基盤だ。
その頃から、宇和島=闘牛という強烈なイメージがついた。一生の間に、一度は行きたい場所のひとつになった。
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闘牛は、年5回開催。愛媛に来てからも、なかなかチャンスがなかったが、ようやく足を運ぶことができた。角と角、体と体をぶつける大迫力。10試合3時間、見入ってしまった。
宇和島闘牛の歴史や詳細は、こちらの公式サイトや井上靖さんの『闘牛』を見てほしいが、原始的な闘いであるがゆえに、ドラマを感じる。動物であるがゆえに、予想外のことが起きる。それが面白い。
逃げたら負けだが、ずっと押していた方が反撃されて一瞬でひるむこともある。角が折れることもある。一瞬も目が離せない。そばで激励する勢子も命懸けだ。
全試合終了後は、横綱戦に勝った最強の牛と一緒に写真を撮ることができる。
鼻がくくられると、さっきまで激しく闘っていたのが嘘のようにおとなしくなる。牛の体温、鼻息、力強さを感じた。
丑年生まれも何かの縁。また見に行きたい。
<井上貴至 プロフィール>
編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2018年11月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。