変な話なのだが、小池さんにとって厄介な存在になりかねなかった音喜多氏が、ここに来て小池さんの再選が必至だと言い始めたので、多少の紆余曲折はあっても、多分そういう展開になっていくのだろう。
さすがに自民党が小池さんの与党化をすることはないと思うが、徒に小池さんの足を引っ張るような動きはしなくなる。
少なくとも二階さんが自民党の幹事長であり続けるかぎりは、自民党から小池さんの対抗馬を擁立するような動きは出て来ないはずだ。
小池さんの陳謝発言でもって、小池さんが自民党の軍門に下った、などと評価される方もおられるようだが、そうではないはずだ。
昨年の衆議院選挙で大きく躓いてしまったために一時の勢いに陰りが生じてしまった小池さんの失地回復、起死回生の一手が自民党との関係の改善だとすれば、少なくとも小池さんや都民ファーストの皆さんには妙手に映るはずである。
都知事の足元が揺れていたのでは、思い切った政策の推進は出来ない。
トランプ大統領は、下院を失ってしまったため、多分これから四苦八苦する。
小池さんは、自民党の協力が得られるようになれば、安定した都政運営が出来るようになるはずだ。
都民ファーストの皆さんは、これからは自民党のベテラン議員とも交流を深め、色々学んでいかれればいいのではないか。
まあ、あちらこちらからやっかみの声が上がるかも知れないが、選挙基盤が弱そうな都民ファーストの皆さんは、まずはご自分の足元をしっかり固められることである。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年11月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。