多くの人に「好きなことで生きていく」が難しい本当の理由

黒坂 岳央

こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

「好きなことで生きていく」

有名なYouTubeのキャッチフレーズですね。ヒカキンさんをはじめ、輝くYouTuberたちの楽しげな生き方に憧れる人は少なくありません。でもそれは誰にでもできるものではないのです。その理由をブログなどでは、「好きなことで生きていくのは簡単ではない。なぜなら才能、行動力、努力が必要だからだ。凡人にできることではなのだ」と言っています。

YouTube Japan 公式チャンネルより:編集部

確かにそうかもしれません。会社で働いているオジサンからは「YouTuberなんてヘラヘラ生きてだめだ。真面目に働け」などと言われていたりします。…とはいっても、実際にはYouTuberは笑顔の裏でとてつもない努力をしているのですが…(詳しくは過去記事に書いています)

でも…私は好きなことで生きていくのが難しい真の理由は、「努力・才能・行動力」といった要素以外にあると思っています。

そもそも寝食を忘れてハマっていることありますか?

「好きなことで生きていく」というのは、好きがビジネスになるというパターンです。

私の場合はフルーツに興味があり、昔から人に喜ばれる事が好きな性分だったのでフルーツギフトがビジネスになり、肥後庵を運営することになりました。また、文章を読んだり書いたりするのが好きだったことで、ビジネス雑誌やネットメディアでニュースを書くジャーナリストの仕事につながっています。そして学生時代から経済や金融が好きで、大学卒業後に米国系の経済・金融メディアに就職をして、今では投資家をやっています。英語が得意だったので、英語学習本を出版し、メディアでもライターをやっています。フルーツ・ジャーナリスト・投資・英語が好きで好きでたまらない、という好きが高じてビジネスとなりました。

私は個人ブログの他に英語ブログ、アフィリエイトブログ、メディアに寄稿する記事などで、毎日毎日膨大に文章を書いています。それは好きだからやっていることで、自分がハマっていることやオモシロイと思ったこと、他の人が知ったら役に立つだろうと思ったことを即記事にすることで回り回ってお金になっています。

四六時中、そのことばかり考えるほどガッツリハマりこむ…のめりこめるものが仕事になり、その仕事から収入を得るというのが「好きなことで生きていく」だと思っています。ですので、はじめに「好きでたまらないもの」がなければ、何も話が始まりません。

好きを本気でやればビジネスになる

好きなことを本当に突き詰めれば、どんなものでも仕事になると思います。ホリエモンチャンネルに登場する日本のアイスクリーム評論家・アイスマン福留さんという人がいます。彼はー年間に食べるアイスクリームの種類が1000を超える「アイスオタク」です。一般人には到底真似のできないレベルでアイスを愛し、食べて食べて食べまくる…とうとう彼はアイスが好きなキャラクターで売っているわけです。

好きなら本気でやればよし

「お寺巡りが好き。将来、お寺とか和に関わる仕事がしたい」

「最近、投資にハマっている!投資信託大好き!」

そんな話をする人がいます。でも彼ら彼女らの話を聞いて興味を持ち、深く聞いてみると「ごめん、まだまだそこまで詳しくないの(笑)。あくまでマイブームなの」と返されてしまうことが多いです。

お寺が好き、投資が好きなら本気でハマればいい。それも常人が真似のできないレベルでコミットすれば、ビジネスになってしまうのです。好きなことがお金になり、好きなことで生きていけるような人生に変わっていくのではないでしょうか。

好きなものがないから、好きなことで生きていけない

「好きなことで生きていけない最大の理由、それは寝食を忘れて取り組めるものがないから」というのが私の考えです。好きなことがなければ、好きなことでは生きていません。ですので、まずは「時間の経過を忘れてハマれるもの」を見つけることです。それこそが「好きなことで生きていきたい」という人が最初にやるべき行動だと思うのです。

ドハマリするものを見つけたらあとは簡単、文字通りドハマリすればいいだけです。そしてその活動をブログやYouTubeで発信するだけです。それが突き抜けたレベルであれば、黙っていても向こうから仕事が来るようになります。

でも自分が夢中になれるものを探すことは、才能や能力が高いこと以上に難しいものです。見つけるためには圧倒的な行動力を重ねて、その中で見つけていくしかありません。

「好きなことで生きていく」を阻む最大の壁、それは「そもそも好きなことがない」ということです。

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表