入学試験や資格試験 のペーパーテストの合否は、 試験当日に提出された 解答用紙 のみが判断材料となる。それまでの 模擬試験等でどれだけ好成績を収めていようが、どれだけ 膨大な時間を 勉強に充てようが、 そのような事情は一切斟酌されない。
試験当日に提出した 答案用紙が合格最低点を上回っていれば、ペーパーテストでは 合格できる。
不正な上乗せや減点がない限り(笑)
合格だけを目指すのであれば、合格最低点以上の答案で十分だ。
(トップ合格等を目指しているよほど 天才、秀才でない限り )ほとんどの受験生にとって、とりあえず合格であればOKのはずだ。
では、 試験当日に 合格最低点以上の答案を提出するために必要な要件は何か?
配点の高い問題できちんと正解が書ければ全体の点数がアップする。
そのためには、 配点の低い問題や分野を捨てる勇気が必要だ。
合格には捨てる勇気が必要(Himalaya「荘司雅彦のコミュニケーション講座」)
ところが、現実には、本試験の配点を考慮に入れてメリハリを付けた勉強をしている受験生が意外なほど少ない。
範囲全体を満遍なくやってしまったり、当該試験にほとんど出ない部分に時間を割いてしまっている。
入学試験だと、満遍なく出題される模擬試験の成績や偏差値が気になるので、無駄な努力をしてしまいがちだが、ここは勇気を持って捨てることが重要だ。
評価の唯一の対象となる答案用紙は試験当日作成するにも関わらず、 その前日や一週間前 になると、とたんに 勉強しなくなる受験生が 少なからずいるのには驚かされる。
「いまさらジタバタしても無駄だ」という言い訳をして。
直前に勉強した分野が出れば 、現実に有利だし精神的にも余裕ができるということは誰でもわかると思うのだが…。直前のやり方については、拙著 「最強の勉強法」で「 三回転勉強法」として紹介している。
入学試験でも資格試験でも、 毎年必ずと言っていいほど 大番狂わせを演じる受験生が出てくる。
まぐれというケースもあるだろうが、「捨てる勇気」を持ち「直前を重視する」というスタンスを維持した結果が多いと私は思っている。
編集部より:このブログは弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2018年11月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。