こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
昨日は2017年度の政治資金収支報告書が公表され、都議会に関係するニュースがいくつか流れておりました。
一昨年の収支報告書において、政治塾「希望の塾」の収入が1億6千万円余にのぼり、そのほとんどが翌年に繰り越されてブラックボックスになっていた、地域政党「都民ファーストの会」の収支報告書。
この公開によって、政治塾運営(全6回)に関わる支出合計で、1億円を超えていることが判明しました。
※ネット公表されたPDFはコチラから。
特に、大手広告代理店「アサツーディ・ケイ」とPR会社「アンティル」の二社に対して数百万以上の支出が続き、トータルで9千万円超の支出となっています。
Tweetもしたように、私はこの政治塾の運営サイドの中核メンバーとして携わっていました。ほぼすべての運営会議に出席し、場所の下見や一部事業者(託児所やネット中継、筆記試験業者)を手配したのも私です。
その立場から見て、あの政治塾運営に合計1億円以上が支出されていたことには、率直に言って相当な違和感があります。
誤解のないように言いますと、広告代理店もPR会社の方々も極めて優秀で、「さすがはプロ…!」という仕事ぶりを発揮されていました。
しかし一方で、政治塾の会場は高輪プリンスホテルで行った1回を除いて、すべて大学のキャンパスをお借りして開催したものですし、受付人員なども自分たちでボランティアをかき集めて運営していました。
食事もでないイベントにおいて、あの運営体制で数百万~数千万が事業者に支払われていたことには、運営者としても参加者としても疑問を覚えざるを得ません。
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21日読売新聞夕刊記事でも、他の政治塾に比べて運営費が高いことと、有識者による「政治塾も政治活動の一貫。運営費としてまとめて公表することは不適切」というコメントが取り上げられています。
私自身、初期は会計責任者として、またその立場を降りた後も組織内部で繰り返し「運営費用について、少なくとも塾生に対しては具体的に開示するべきだ」と主張してきました。
しかしながら力及ばず、このような形での公表にとどまっていることを大変申し訳なく思います。
原資が税金ではなく、民間事業者との契約であるとはいえ、有識者が指摘するようにこれらは「政治活動」です。
「情報公開」を一丁目一番地に掲げてきた政党が、このような姿勢で果たして許されるのか。いち塾生としても、さらなる詳細をお示しいただくことを求めていきたいと思います。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2018年11月21日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。