入管法改正案:「中身スカスカ」との酷評をどう修正するか

中身がスカスカの時は、どうやって中身を充実させるか、ということに知恵を絞った方がいい。

官邸はとにかく出入国管理及び難民認定法の改正を実現したいようだから、法の改正そのものには賛成して、実を取った方がいい。

今回の改正がわが国の外国人受け入れ政策の大転換になるという認識は、多分関係者の間では共有されているはずである。
中身がスカスカだと批判を受けるのは、現時点では外国人受け入れ政策の大綱がまだ固まっていないからだろう。

ならば、改正案に外国人受け入れ政策の大綱を早急に制定することを明記し、そのための組織や予算上の特別配慮規定を置くことである。

本格的な移民政策を取るか取らないかはともかく、各界各層の意見を丁寧に聞いて、周到な外国人受け入れ政策をこれから打ち立てればいい。外国人と日本人がこれから如何にして共生していくか、ということは、若い方々には重大な関心事になるはずである。

外国人をエイリアンのように思っている人が、今、どのくらいおられるだろうか。

外国人材などというと、如何にも外国人をいつでも使い捨てが出来る単なる技術者や労働者のように看做しているように受け止められるだろうから、名称問題を含めてこれからしっかり検討されればいい。

さて、如何かしら。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2018年11月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。