皆さま、タイトルでお分かり頂けたかと思うのですが、実は、とんでもなくびっくり仰天なのですが、この度、バチカンからお招きいただいたのです。
そのため、明日から5日間だけですけどローマに旅立ちます。
ひぇ~!こんなことが、私の人生に起こるなんて!
一体誰が予想したことでしょうか?
イヤもちろん予測するどころか、想像だにしないですよね。
私もそんなこと1ミリも思ったことありません。
で、どんなことでお招きいただいたかと申しますと、
「世界の薬物と依存症問題の国際会議」という国際会議が、バチカンで開かれるそうで、世界各国から、薬物問題や様々な依存症問題について発表されるのですが、日本のトピックには「ギャンブル依存症」が選ばれ、そして何故か発表者として私をご指名頂いたのです。
こちらをご覧いただくとお分かりの通り、全世界から、研究者やお医者様もしくは国連の関係機関の方々がお越しになる会議な訳ですよ。
そこでですね、「おそらく博士号持ってないの私だけですよね?」ってな感じの、この一民間人の私が発表させて頂くんです。
しかもお気づきになりました?
最終日のメニュー。
Audience with Pope Francis の文字が・・・
Popeっておわかりになります?
そうです、あのローマ教皇とお目にかかれるんです。
ひぇ~~~~~~!とにかく、びっくりしました。
だってですよ、ある日突然にですよ、携帯にバチカンから電話かかってくるんですよ。
みなさん想像できます?自分の携帯にバチカンから電話がかかってくる日を!
「バチカンって、突然電話してくるよ~」なんて、誰にも聞いた事ないじゃないですか。
で、突然英語で話しかけられたってですよ、こっちはサッパリ分かんなかったんですけど、「Ms.NORIKO TANAKA?」って言ってるのだけ分かったので、「Yes」と答えたんですね。
I’m NORIKO TANAKAですよ!ってね。ところであなたはどなた?ってなるじゃないですか。
そしたらまた殆ど何おっしゃってるかわかりませ~ん?状態だったんですけど、たった一言「From Vatican!」って言われたんで、それだけ分かったんですよ。
バッバッババチカン?????
自慢じゃないですけど英語はずっと1だった私、
やり取りなんてできないから、「Eメール!Eメール!」って、
必死にお願いして、なんとかメルアドを交換し、そっからやり取りが始まったんです。
しかも、その連絡頂いたの10月の終わりですよ。
わずか1カ月しかなかったんです。
だからもう予定が沢山入っちゃってるじゃないですか。
この1カ月間、私は信じられないくらいの努力を致しました。
まず、バチカンの日程に入っていた予定に、代わりに行って下さる方を手配し、もちろんそれ以外の通常業務はこなしながら、タフラブプロジェクトなど、進行中のプロジェクトもやりつつ、その上、家族会の助成事業で怒涛の地方出張をこなし、さらに「シャブ山シャブ子騒動」でてんてこ舞し、で、バチカンとやりとりしながら、発表の準備を揃えたんです。
この1カ月、とにかくものすごくしんどかったです。
あまりに忙しすぎたのと、あまりに求められるものがわけがわからなくて、手探り過ぎて、プレッシャーで押しつぶされそうでした。
でも!ですね。
こんな有難く、名誉な話もないじゃないですか!
そしてこんな経験そうそうできることじゃない・・・
だから頑張れたんですけどね。
日本では、一顧だに顧みられる事なくですよ、依存症問題なんて殆ど興味も持たれない、迷惑がられ、ぞんざいな扱いを受け続けた我々に対し、まさかのバチカン!そしてまさかのローマ教皇!にお目にかけていただけるなんて、本当に光栄なことです。
それも何故か研究者や医者ではなく、一民間団体の代表にすぎない私を呼んで下さった。
まさに小さきものに対して、お気づかい下ってるんだなぁと、神様の愛と共に感謝の気持ちでいっぱいです。
もうホント、私の人生でこれ以上の世界的に有名な方にお目にかかることは、2度とないでしょう。
って当たり前ですけど。
そんなわけで、しばらく日本を離れます。
また会議の様子などもレポートいたしますね!
そうそう、当会のHPを新しく致しました。(←これも必死にやった。)
是非、ご覧いただき、ブックマークの変更をお願致します。
ギャンブル依存症問題を考える会HP
さて!精一杯頑張ってきます。
行ってきま~す!
編集部より:この記事は、公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表、田中紀子氏のブログ「in a family way」の2018年11月27日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「in a family way」をご覧ください。