ランチを「値下げではなく値上げ」して欲しいと思う理由

溜池山王駅近くのレストランの中に、ランチタイムに異常な人気のあるお店があります。

以前はそれほどでも無かったのですが、最近はいつ行っても満席の行列。14時過ぎにならないとスムースに入店できないような混雑ぶりになってきました。私は近所で仕事をしていることもあり、週に2回から3回は利用しています。かつては、12時半くらいに行っていたのが、最近は14時前くらいになって、恐る恐る出かけるような状態になっています。

お店のスタッフも絶え間ない来店客の対応で疲弊しているように見えます。

さすがに、経営者も対策が必要と考えたのか、12月からフリードリンクのシステムを変更して、飲むことができるドリンクの種類に制限をかけるようにするそうです。

しかし、ヘビーユーザーとしては、ドリンクの制約によって利用者の利便性を下げるより、ランチの価格を値上げして需要のコントロールをして欲しいと思っています。現状はフリードリンク付きで1200円程度ですが、これを1400円くらいに値上げする。そうすれば、ランチタイムの殺人的な混雑は緩和でき、従業員の待遇も良くなるはずです。

値上げするのに抵抗があるのなら、ランチタイムのピークである11時半から14時半くらいまでを1400円にして、それ以降は1200円にするといった「ピークロードプライシング」も考えられます。

行列の絶えない店というのは、お店からすれば格好の宣伝になっているのかもしれません。また、せっかく繁盛しているのに、値上げするというのは、経営者からすれば勇気のいることだと思います。しかし、利用者の中には少しお金を出しても、美味しい料理をもっとゆったりとした雰囲気で食べたいという人も多いはずです。

そんな値上げのアイディアを、顔見知りのお店にスタッフに話したところ、同じような意見を他の来店客からももらったそうです。これから何か変化があるのかわかりませんが。それまでは14時に通い続けてみようと思います。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年12月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。