なぜ同じクレジットカードを複数保有するのか?

内藤 忍

今年になってから、アメリカンエキスプレスのビジネスゴールドカードに立て続けに加入しました。

自分が経営するそれぞれの会社の法人カードを発行してもらい、それぞれをしっかり利用しています。

同じカードをあえて複数枚作る理由は、入会の特典です。年間で200万円など一定の利用条件を満たすと、現状のキャンペーンでは、最大80,000ポイントプレゼントというメリットがあるのです。

80,000ポイントにどのくらいのメリットがあるのでしょうか。カードのポイントは、マイルを使って航空券に引き換えてみると、その威力を金銭換算できます。

例えば、前回タイに出かけた時は、JALのマイレージでチケット予約してみました。秋の三連休だったので、結構混んでいる時期でしたが、羽田空港からバンコクまでの便で、ビジネスクラスが60,000マイルと燃料サーチャージの18800円だけで獲得できました。

JALのサイトで、同じビジネスクラスのチケットの通常販売価格を調べたら、1番制約の多い安いフライトで購入しても250,880円になっていました。

ここからポイントの価値を計算すると、1ポイント=3.8円となります。

キャンペーンの80,000ポイントは25万円以上の価値があるということです。

このカードの年会費は3万1000円ですから、ある程度のクレジットカードの利用をする人でマイルで航空券を手に入れたい人にとっては、とてもお得な「歪み」になっているのです。

このクレジットカードは資産設計実践会でご紹介して、とても好評ですが、アメリカンエキスプレスの紹介者経由で加入した場合などに限られます。クレジットカードにも、「インナーサークル」の世界が存在するのです。

資産運用に関する有益な情報は、ネット上だけでは得ることができません。インターネットが普及しても、情報の格差というのは無くなることは無いのです。

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※内藤忍、及び株式会社資産デザイン研究所、株式会社資産デザイン・ソリューションズは、国内外の不動産、実物資産のご紹介、資産配分などの投資アドバイスは行いますが、金融商品の個別銘柄の勧誘・推奨などの投資助言行為は一切行っておりません。また、投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2018年12月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。