まだお正月で消耗してるの?

こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
※Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

あけましておめでとうございます。2019年になりましたね。1月1日も平常運転で、今日は3時半に起きて仕事をしております。まだみんな寝静まって、とても気持ちのいい朝を過ごしています。私はお正月らしいことはあまりしない主義なのですが、それでも周囲がお正月の雰囲気になっているのは、なんだかワクワクしてしまいますね。

さて、世の中には逆に「年末年始は憂鬱」という人がいるそうです。年末年始のイベントの参加や準備に、心も体も疲れてぐったり、というのです。今回は、「年末年始は実はとても大変なのでは?」という問題提起をしてみたいと思います。

年末年始はわずかな期間にイベントが多すぎる

12月は師走と言われます。師走という言葉の語源はハッキリしないそうですが「走り回る慌ただしい時期である」、ということは多くの人の持つイメージではないでしょうか。

なぜ、年末年始は忙しくなるのか?それはわずか1ヶ月ちょっとの期間で、イベントが多すぎるからです。

  • クリスマス
  • お歳暮
  • 忘年会
  • 年賀状
  • 初詣
  • おせち料理
  • 大掃除
  • 実家帰省
  • カウントダウンイベント
  • 年始セール
  • お年玉

ざっと取り上げただけでもこれだけあります。「すべてのイベントに律儀に参加していると、身が持たない」と個人的に感じてしまいます。実際、ネットの掲示板では主に主婦の方を中心に、「毎年、年末年始を迎えるのがとても憂鬱…。準備をするのが大変すぎる」という声が見られます。夫婦共働き世帯が増えたとは言え、こうした年末年始イベント準備の多くは、女性に負担がかかってしまうケースは多いのではないでしょうか。

年末年始は短期間にイベントが多すぎるのです。それ故に、お正月に心身を消耗する人がいるように感じます。

律儀にすべてをやる必要はない

「年末年始の準備が大変」と漏れ出るため息に対して、「自分は年末年始特有のイベントが好き」という声もあります。この違いはどこからくるものでしょうか。

年末年始のイベントを楽しんでいる人たちは、「好きなものだけやる」というつまみ食いスタイルや、準備の外注化があるのではないでしょうか。「気乗りしないものには参加しない」、というおいしいとこ取りと、「面倒なものは外部から調達する」というスタンスです。おせち料理の準備はハンパじゃない労力ですが、通販で販売しているものを買うことができますし、そもそもおせち料理は食べないという選択肢もあります。

私も周囲の雰囲気に乗せられ、昔はすべてのイベントを頑張って参加していたのですが、「イベントを消化する事が目的化している」という事に気づいてからは、送り先の住所をせっせと確認して年賀状を書いたり、寝正月の原因になるカウントダウンイベントへの参加はまったくやらなくなりました。でも、気になる年始のセールはチェックしたり、お餅は食べるなど、好きなことだけつまみ食いをするスタイルで、楽しくて気楽なお正月を迎える事が出来るようになりました。

「主婦は気乗りしなくても、義理の両親が勝手にやってくるから対応せざるを得ない」という反論もあるかもしれません。確かに不回避なイベントもあるでしょう。しかし、今一度見直すことで、膨大にある年末年始イベントのいくつかは、自主的にやめても差し支えないものも見つかるのではないでしょうか。例えば年賀状を書いたり、おせち料理を自宅で作るのは辞めて通販での購入へスイッチ出来る余地は残されている人もいるでしょう。

お正月は本来、心待ちにするべき楽しいイベント

個人的にはお正月は疲労困憊、消耗するイベントではなく、本来はワクワクして待つ楽しいイベントであるべきだと思っています。実家に帰省してなかなか会えない、親や兄弟、親戚との交流を楽しんだり、年に一度集中的にお餅を食べたり、安売りセールでショッピングをしたり…。

思うに真面目な人ほど、「もれなくしっかりと年末年始イベントをこなさなきゃ!」と消化するが目的化してしまいがちです。「断捨離」「ミニマリスト」があちこちで言われている今、お正月を「消耗」しないためにも、気乗りしないものを「捨てる勇気」を持つことは楽しいお正月を過ごすためのコツではないでしょうか。

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表

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ビジネスジャーナリスト
シカゴの大学へ留学し会計学を学ぶ。大学卒業後、ブルームバーグLP、セブン&アイ、コカ・コーラボトラーズジャパン勤務を経て独立。フルーツギフトのビジネスに乗り出し、「高級フルーツギフト水菓子 肥後庵」を運営。経営者や医師などエグゼクティブの顧客にも利用されている。本業の傍ら、ビジネスジャーナリストとしても情報発信中。