1月2日朝の1ドル=104.87から108.20と戻したから何とか日経平均が大崩れせずに踏ん張れたという感じ。
日銀は景気が良くなっても悪くなってももう何もできない。伝統的金融政策(貸金も預金も含めたマイナス金利政策)に固着していればよかったのに、財政破綻先延ばしのために異次元緩和政策を取ったのが大きな誤り。異次元緩和政策は日銀当座預金を極大化する政策である。
一方の(日銀当座預金金利をマイナスにする)マイナス金利政策は当座預金残高を狭小化する政策で180度違う。両立はできない。私の言うマイナス金利政策をしたいのなら量的緩和の出口を出てからでないとできない。
マイナス金利政策をとっていれば、預金や貸金がマイナス1%で景気が良くならないのならマイナス10%にすれば間違いなく効いたはずだ。預金をすれば10%の金利を取られるのなら誰も預金をしない。ドルを買ったり株を買ったりする。借金をしたら10%の金利をもらえるのなら、多くの人は借金をして家を建てるし工場もたつ。
しかも出口は簡単で何ら問題はない。景気が良くなればマイナス10%をマイナス5%、マイナス1%、+1%と金利を上げればいいだけ。伝統的金融政策だからだ。
編集部より:この記事は、経済評論家、参議院議員の藤巻健史氏(比例、日本維新の会)のFacebook 2019年1月4日の記事を転載させていただきました。転載を快諾された藤巻氏に心より御礼申し上げます。