こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。
昨日は都庁や区役所のしごと初め。北とぴあにて恒例の北区役所主催・賀詞交換会が行われました。
昨年のブログでも問題提起しましたが、限られた区民しか参加できない本会において、豪勢な寿司やアルコールが振る舞われることは極めて疑問です。
参考過去記事:
行政主催の「賀詞交歓会」はあり、なし?ある場合、会費制が妥当??
行政関係者が一同に集い、区長の年頭所感を伝える機会に意味はあるものの、飲食を提供する懇親会は会費制にするべきではないでしょうか。
妻・三次ゆりかに聞いたところ、江東区では賀詞交換会の参加費は3,000円だそうです。
長年続いた慣習を変更するのはエネルギーのいることですが、コストを抑えた公平校正な行政運営のために、北区の賀詞交換会のあり方は見直す必要があると思います。
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さて、懇親会に先立って行われた花川よそうた・北区長の年頭所感あいさつにおいては、事実上の再出馬表明とも取れる内容が含まれていました。
4期16年を務めた感謝を述べた後、様々な実績を残せた一方、まだ北区政には多くの課題が残っているとした上で、
「私自身の手で、区政課題の解決に引き続き取り組んでいきたい」
と宣言。これを正式な続投宣言とみるかは人によるかもしれませんが、出席者の多くが続投・再出馬宣言だと捉えていましたし、私自身も政治的文脈として当然、そのように受け取りました。
同じく高齢・多選区長の双璧であった江戸川区長は引退を表明し、ついに80代現職区長で続投意思を見せているのは北区長のみとなりました。
もちろん、年齢という要素ですべてが決まるわけではありませんし、経験値も非常に重要です。
しかしながら、年齢や任期の長さに比例して、どうしても為政者は新しい挑戦や刷新ができなくなる傾向にあることは確かではないでしょうか。
冒頭の賀詞交換会ひとつを取っても、今の区長がこれから見直しを断行することは困難です。
加えて、長きに渡って一人の権力者が君臨した組織は必ず規律が緩み、腐敗が進むことも、多くの政体・組織が証明している歴史的事実です。
実際に北区役所は2018年、生活保護費の横領などで矢継ぎ早に3人が逮捕されるという異例の事態が発生。北区役所移転でも、環境アセスの見通しを誤ったことから、完成が丸5年間遅れるという行政にあるまじき失態を犯しています。
特別区の区長たちで構成される「23区長会」でも世代間ギャップが明確に生じており、なかなか高齢世代の区長たちが最先端の政策についていけないという話も仄聞しています。
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こうした状況に総合的に鑑みて、私は北区政のトップは代替わりをする時期にきている、少なくとも区民に現実的な選択肢を提供するべきだと強く感じています。
直近3回の北区長選挙では、現職VS共産党推薦候補という図式で、事実上区民にはほとんど選択肢がない状態でした。
そうしている間にも時代は目まぐるしいスピードで変わっていき、北区は23区の中でいわゆる「負け組」と言われるポジションにすっかり定着してしまいました。
本年4月に行われる統一地方選挙に向けて、北区の現状とそれが変えられる可能性・政策をしっかりとお示しし、区民の方々が未来を選択をできるよう、あらゆる方向性を模索して参ります。
なお、「高齢多選を批判しているけど、おときたも千代田区長選(2017年)で高齢多選の現職を応援していたではないか!」と思う方もいらっしゃると思います。
そちらについては下記のブログにて私の考えを述べましたので、ご参照いただければ幸いです。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2019年1月4日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。