フィリピンは、経済の悪循環をどう乗り越えるのか。

フィリピン―急成長する若き「大国」』(中公新書2017年。井出譲治著)等を読み、短い時間でしたが現地で意見交換を重ねていると、フィリピンには以下のような経済の悪循環があるように考えられます。

●資本や税収が少ない ⇒ インフラが十分に整備されない ⇒ 経済が発展しない

●高学歴な若者を雇用できる企業が少ない ⇒ 多くの人材が国外に流出する ⇒ 人材や技術が集積されない ⇒ 企業が発展しない

●工業力が弱い ⇒ 原材料や部品を輸入しなければならず、加工も割高になる。 ⇒ 完成品を輸入する。⇒ 工業が発展しない

(大統領記念博物館前にて)

では、フィリピンは、どうやって悪循環を乗り越えるのでしょうか。

外国資本や企業の誘致?
教育?
国外に流出した人材が戻る仕組み・きっかけづくり?

答えや道筋は、一筋縄ではいきませんが、

フィリピンと先進国の関係は、日本の田舎と東京の関係にも多かれ少なかれ通じるところがあり、これからも注目していきたいです。

また、戦後日本が、焼け野原からどのように再建したのか、なぜ再建できたのか。しっかりと見つめなおたくなりました。

もう少し知りたい!
貧しくても幸せなフィリピン

<井上貴至 プロフィール>


編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2019年1月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。