こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)の おくざわ高広です。
前回ご好評いただきました選挙あるあるの第二弾ということで、気楽に読んでください。
今回のテーマは、ロビー活動を効果的に行うタイミングについて。
ロビー活動とは、個人または団体が政治家などに働きかけて、政策に影響を及ぼすこと
でして、日本だと各種団体の要望活動や個人の陳情として行われることが多いです。最近では、誰でもインターネットを通じて署名活動を行うサイトが出てきたり、♯保育園落ちた に代表されるSNSを通じて政治家に訴えかける手段も広義でのロビー活動と言えます。
◯日本の選挙は国政を除いて原則四年に一度ですが、いつでも誰でも政策提言できる(文句を言える)ということを皆さんには知っていただきたいなと思うところです。とはいえ、そんなに活動するほどヒマじゃないよ~!というお声もあると思いますので、ロビー活動に効果的なタイミングについて、政治家の心理を吐露しながらお伝えしたいと思います。
〜ロビー活動はいつするの?〜
今でしょ!
はい、久しぶりに使いました、このワード。でも、ほんとその通り。選挙前の今が唯一無二のタイミングと言っても過言ではありません。正直に言えば、様々な政策課題を抱え、日々の活動に追われる政治家にとって、全ての政策提言を受け取り、行政と折衝し、他会派の合意を得ていくというのは骨が折れることであり、逃げ出したくなるときもあります。
しかしながら、選挙前は別です。本当は地元活動(集票活動)を増やしたい本音を隠し、議会活動に専念する姿を見せている議員にとって、ロビー活動を受け止めることは議会活動を通じて、支援者を増やすことのできるチャンスになります。しかも日頃からロビー活動してる方々のご意見は、政策としての仕上がりも高く、議員の労力が減るというメリットつき。なので、選挙前は政治家とロビイストの利益がガッチリ噛み合うタイミングということです。
日頃から議会での発言をチェックしている人は少ないと思いますが、選挙前はここぞとばかりに実績作りに励みます。選挙前の議会だけ、それまでの主張では全然してこなかった発言をする方もいるので、その背景を探るとなかなか興味深いものです。
政治家は、(残念ながら)正論よりも票を優先する悲しいサガがあります。いつ解散があるか分からない衆議院議員は別ですが、議員がフル回転で要望を聞こうとするのは選挙前なのです。
※もちろん普段から真摯に声を受け止めて活動している議員はたくさんおります。そうした方々と日頃から意見交換を繰り返し、選挙があろうとなかろうと変わらずに活動する政治家を選んでいただきたいですが……今回は政治の理想形に関する議論は横に置いておきます。
さらに今年は選挙イヤー。四月に統一地方選、七月に参議院議員選挙、同日で衆議院議員選挙まで噂されており、地方と国が一体で成果を求めて躍起になっています。皆さんが胸に秘めた問題提起や政策提言、今こそ地元の議員やその政策に関心のある議員にメール送ってみたり、SNSで発信したりしてみてください。あなたの一言が社会を変えるきっかけになるかも!
いかがでしたでしょうか。NHKの調査で平成は政治への信頼が著しく失われた時代だったとありました。
たしかに政治が悪い。でも!信頼できないならばこそ、投票に行かなきゃ何も変わらないのも事実。よくも悪くも政治家を動かす力があるのは票だけなのです。兎にも角にも、今年こそ投票へGO!
と書いてるところで、永江一石さんの記事に大変共感したのでご紹介。
「保育園落ちた、政治が悪いというあなた。選挙いってんの? 」
「無所属 東京みらい」が都民のみなさまと意見交換をさせていただく初めての会です。
日時: 2019年2月13日(水) 19時~21時
場所: 渋谷駅徒歩3分(予定)
編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2019年2月10日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログ『「聴く」から始まる「東京大改革」』をご覧ください。